当然のことに、行きたかったのは決勝戦だったのだが仕事の都合で断念。土曜日のスーパーラウンド最終戦に行くことにしたわけである。
東京ドーム開催の国際大会では恒例となっている、2試合通し券。昼の部と夜の部で、割高チケットではあるが、日本以外の野球に触れたい人にとってはお得である。
というわけで昼の部はベネズエラ vs.アメリカを観戦したわけだが、この試合の結果が侍ジャパンと台湾の決勝進出に大きく関わるのでベネズエラを応援してました。
どういうことかというと、ベネズエラが勝つと夜の部の試合結果まで決勝戦進出のチームは未定なのである。逆にベネズエラが負けると、その時点で決勝進出は日本と台湾となるのである。
なんだ、そのほうがいいじゃないか。と思われる御仁もおられようが、それだと夜の部は完全な消化試合となってしまうのだ。それではつまらないし、悲しいじゃないか。
だからベネズエラを応援したわけである。
でも負けた。
8回に5点差を追いついたのに、ベネズエラは結局は負けたのである。
消化試合決定。
WBSCデザインは、どこかアマチュア選手出場の国際大会みたいな感じがする。
洗練さが足りないというか、ナウくないというか。
国際大会定番の22番ゲート。
25番ゲート近く。こちらの方が巨大で目立つ。
これを見るとプレミア12に来た感じがする。
前回優勝から5年。あの後、新型コロナで世界は大混乱に陥り、とか回想してしまふ。
22番ゲートから入ると、こんな感じで出迎えてくれます。ワクワクします。
まあ、昼の部のベネズエラ対アメリカは空いていたわけだけど、以前よりは入るようになった気がする。球審が白井さんだった。
日本戦前。イチロー様がなんかゲーム大会の表彰に現れました。イチロー様を生で見たのは2009年の第2回WBC東京ラウンド韓国戦以来。そのときも東京ドーム。
試合前の円陣。
この翌日の、決勝戦の円陣が物議を醸してますな。くだらないことで騒ぐんだな、としか思わない。
両国の国旗が登場して、ああ、国際大会に来たのだ、という感じである。
侍ジャパンの選手入場がはじまる。
両国そろい踏み。もう一回言う、ああ、国際大会に来たのだ、という感じである。
平日のアメリカ、ベネズエラ戦では空席が目立ったが、台湾戦は土曜日なだけあり満員御礼。
台湾の野球ファンがかなり多く来てました。
先発の早川隆久。制球に苦しんでいた。
メカニックなことと、ピッチクロックへの対応にも原因があったとか。
紅林弘太郎さん。次期侍ジャパンのショートストップ筆頭候補だが、もうすでに宗山塁という新しい候補が現れているので、次のWBCではどうなっているのか、まったくわからん。
指名打者で出場の4番森下翔太。
きっちり初回にタイムリーツーベース。
初回に犠牲フライで打点はあげたが、快音は聞かれず。期待の大型ショートストップ、まだまだこんなもんじゃない。
ピンチにマウンドに集まる侍ジャパン。
最高のタイムリースリーベースを放った清宮幸太郎。左バッターを映すと、この縦線が邪魔で邪魔で仕方なかった。
1点差に迫られた5回表、無死満塁となって登場の清水達也!
ダブルプレーと三振で見事に大ピンチを切り抜けた。これが大きかった。台湾に向きかけた流れを堰き止めてくれた。この場面で大量得点を奪われていたら、この試合はどうなっていたかわからない。
台湾代表4番の吉力吉撈鞏冠(キチリキキチロウ・キョウカン)を見たかった。
で、見た。
元西武ライオンズの郭俊麟。懐かしいね。
ライトスタンドの応援団。
帰り際にもう一枚撮った。名残惜しい。
来年は国際大会がない。強化試合もたぶん東京ドーム開催ではないだろうから、行けないだろう。
次は2026年春の第6回WBCだ!
チケット取れるかな?
スポンサー提供の戦利品のタオル。一番欲しかったクリアファイルをもらい損ねた。
出場してない選手が多いタオルだね。
結果的に消化試合となり、試合前は自分の中ではイマイチ盛り上がっていなかったが、始まるとそんなことは関係なかった。
消化試合だろうが、国際大会では負けたくないし、点を取れば単純に悦び、取られたら素直に悔しいのである。始まれば、負けてもいいなんて思わんのじゃ、ということに気づいたのである。
プレミア12なんてやる必要ないとか言う野球ファンも多いが、逆にそんなふうに思えるのがうらやましくさえある。
新型コロナ感染拡大社会を経て、2019年の第2回プレミア12以来、久しぶりに東京ドームで侍ジャパンの試合を観たのが2022年の対日ハム、巨人との強化試合だった。他国のナショナルチームとの試合でもないし、強化試合だし、どうなのかなと思ったが、3年ぶりの侍ジャパンの試合は単純に最高に愉しい時間だったのである。
つまりは、そういうことだ。
短期決戦である国際大会では消化試合に対しては勝敗よりも、調整や対策にウエイトを置いた試合運びをすることが必要とされるだろうが、ファンはやはり勝ち負けだったりするのだ。
さて、この記事は侍ジャパンが決勝戦で敗北した後に書いている。
準優勝という結果に対する考察は、またべつの機会で書く。まだ少し考える必要がある。しばしお待ちいただきたい。