侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

【侍ジャパンの歴代4番打者列伝!】

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というわけで歴代の侍ジャパン、すなわち野球日本代表4番打者を並べてみたわけである。で、このブログで侍ジャパンといったら、基本的には1984年のロス五輪野球日本代表以降のチーム、ということにしている。今回はオリンピックWBCプレミア12をメインにトップチームの4番ということにした。

近年は日米野球も侍ジャパンで対戦しているがやはり国際大会とはいえないので今回は除外した。春と夏の侍ジャパンシリーズである強化試合も試用の場なので除外した。

この、歴代まとめシリーズは主要国際大会が開催されるたびに更新されていく。

 

かつて、真の4番打者に必要なものは?という質問に対して長嶋茂雄はこう答えた。

「理屈を超越したもの」

長いペナントレースを戦うチームの4番と、短期決戦となる国際大会を戦うナショナルチームの4番は求められるものは違うかもしれない。さらには時代とともに4番の役割にも変化が生じてきた。それでもやはり4番打者にはロマンがある。代表ではなおさらのことである。

いつのときも、侍ジャパンの4番打者は「理屈を超越した」存在であってほしい。

 

 

⬇️侍J全歴代メンバー検索はコチラ

侍ジャパン 歴代メンバー年代順リスト

 

 

                               🔽Contents🔽

 

 

 

 

 

1984ロス五輪

荒井幸雄(日本石油→ヤクルトS)
左投左打
5試合 22打数11安打 2本塁打8打点 打率.500


チーム最年少で4番を任された。ヤクルト時代のイメージからすると4番は意外である。最初に登場するのがスラッガータイプの4番ではないところが侍ジャパンらしい。だが抜群の成績を残している。松永マジックである。

後ろには後にチームメイトとなる広澤克実が控えていた。

 

 

1988ソウル五輪

中島輝士(プリンスホテル→日本ハムF)
右投右打
5試合 21打数10安打 1本塁打6打点 打率.436


前年のアジア地区予選から代表チームの不動の4番バッター。オリンピックではチーム最高の打撃成績を残している。

 

 

1992バルセロナ五輪

徳永耕治(日本石油)
右投右打
9試合 38打数14安打 4本塁打 13打点 打率.368

 

ここに掲載している歴代4番打者で、唯一プロ入りしなかったアマチュア選手である。オリンピック前年のアジア地区予選で4番を打っていた丹波健二がプロ入りしたことで、代わりを探していた山中監督の目にとまっての起用であった。

どうでもいいが五郎は市営浦和球場のイースタンの試合で丹波健二にサインをもらったことがある。

 

 

1996アトランタ五輪

松中信彦(新日鉄君津→福岡ダイエーH)
左投左打
9試合 33打数11安打 5本塁打 16打点 打率.333


侍ジャパン史上唯一、アマチュアとプロで2大会で4番を任された稀有な選手。

 

 

2000シドニー五輪

中村紀洋(大阪近鉄B)
右投右打
9試合 39打数12安打 2本塁打 8打点 打率.308

 

プロ選手が参加した初めてのオリンピックで日本代表の4番を努めた。

ちなみに前年のアジア地区予選の日本代表4番は千葉ロッテの初芝清

 

 

2004アテネ五輪

城島健司(福岡ダイエーH)
右投右打
9試合 37打数14安打 2本塁打 7打点 打率.378

 

長嶋監督に攻守の要として期待され、前年のアジア地区予選でも4番を任された。キャッチャーで4番というのは代表チームでは相当な重責な気もするのだが、城島は責任を果たしたといえる。

 

 

2006WBC

松中信彦(福岡ソフトバンクH)
左投左打
8試合 30打数13安打 0本塁打 2打点 打率.433

 

アトランタ五輪に次いで二度目の4番就任。平成唯一の三冠王でもある。0本塁打、2打点と4番としては物足りないが高打率でチャンスメイクの役割は果たした。

 

 

2008北京五輪

新井貴浩(阪神T)
右投右打

7試合 35打数 9安打 1本塁打 7打点 打率.257

 

星野ジャパンの4番としてアジア地区予選と北京五輪に出場した。腰の状態が最悪のまま大会に臨んだ。帰国後、腰の疲労骨折と診断された。北京五輪惨敗の原因の一つとして、怪我人・故障者をそのまま代表に招集してしまったことが挙げられている。

それはアジア地区予選を戦ったメンバーで、もう一度歓喜の輪をつくりたいという思いが強かったからではないか。

予選のないWBCでの代表選考では起こらないことだが、東京五輪ではプレミア12のメンバーに固執したりしなければいいのだが、と思っていたがそれもオリンピックが延期になったので杞憂に終わった。

 

 

2009WBC

村田修一(横浜B)
右投右打
5試合 18打数6安打 2本塁打 7打点 打率.333


前年セリーグのホームラン王。アメリカでの第2ラウンド最終戦で肉離れとなり戦線離脱となった。緊急招集されたのは広島の栗原健太。村田離脱の翌日のスポーツ新聞の一面が、栗原を呼べ、だったことは今でもおぼえてる。

 

稲葉篤紀(北海道日本ハムF)
左投左打
2試合 7打数2安打 0本塁打 0打点 打率.286


第2ラウンドの第3試合キューバ戦と、村田離脱後の準決勝アメリカ戦で4番を任される。

 

城島健司(福岡ソフトバンク)
右投右打
2試合 8打数1安打 0本塁打 0打点 打率.125


第2ラウンドの第4試合韓国戦と決勝の韓国戦で4番に座った。全試合では打率.333だったが、2試合のみだが4番では結果を出せなかった。

 

 

 

 

 

 

2013WBC

阿部慎之助(読売)
左投左打
6試合 22打数6安打 2本塁打 6打点 打率.273


アテネ五輪の城島に次いで、キャッチャーで4番の重役を担った。さらにはキャプテンとして、チームを引っ張る立場でもあった。さすがに阿部一人に背負わせすぎではないか、と思った。

膝の負傷で開幕戦のブラジル戦のみ欠場。代役の4番は糸井嘉男が努めた。

 

 

2015プレミア12

中村剛也(埼玉西武L)
右投右打
5試合 19打数3安打 0本塁打 0打点 打率.158


現役日本球界最強のスラッガーが、まんをじして侍ジャパン入りしたが期待外れに終わった。

実際は中村は2012年東日本大震災復興支援ベースボールマッチで侍ジャパンの4番を打っているので初めての選出というわけではない。

オープニングラウンド最終戦で負傷し、4番の座は筒香嘉智に譲った。

 

筒香嘉智(横浜DeNA)
左投左打
3試合 11打数4安打 0本塁打1打点 .364


負傷で不調の中村剛也に代わり準々決勝から4番に座った。

 

 

2017WBC

筒香嘉智(横浜DeNA)
左投左打

7試合 25打数8安打 3本塁打 8打点 打率.320


果たして小久保監督は誰を4番に置くのか、という話題でかなり楽しませてもらえた。就任以来、プレミア12以外では中田翔を4番に固定することが多かったが、小久保監督が最終的に選んだチームの4番は筒香嘉智であった。個人的には右バッターの中田翔でいってほしかったのたが。

 

 

2017アジアプロ野球CS

山川穂高(埼玉西武L)
右投右打

3試合 14打数3安打 1本塁打 4打点 打率.214

 

稲葉監督の初陣となる大会だが、U-24と年齢制限のある大会のため真のトップチームとはいえないメンバーである。

オーバーエイジ枠での選出となった山川はまだブレイク前で、ライオンズファンからすると大抜擢であった。翌年の大ブレイクは周知のとおりである。パリーグ本塁打王となった翌年オフの日米野球でも、柳田、岡本らとともに侍ジャパンの4番に座った。

 

 

2019プレミア12

鈴木誠也(広島C)
右投右打
7試合 23打数11安打 3本塁打 12打点 打率.478

 

記憶に新しい昨年の大会である。2年連続パリーグ本塁打王山川穂高が4番かと思われたが、出場辞退。鈴木誠也が大役を担った。

打って、守って、走れるという、侍ジャパンではニュータイプの4番の誕生であった。さらには大会MVPである。

 

 

2020東京五輪(開催は2021年)

鈴木誠也(広島C)

右投右打

5試合 22打数 3安打 1本塁打 1打点 打率.167

 

MVPを獲得したプレミア12につづいて、全試合で4番を任された。

オリンピックでは本来の力を発揮することはできず、不発に終わった。だが、ノックアウトステージでのアメリカ戦では、勝ち越された直後に反撃のホームランを放ったのはさすが日本の4番である。

 

 

2023WBC

村上宗隆(東京ヤクルトS)
右投左打
5試合 17打数 4安打 0本塁打 3打点 打率.235

 

2022シーズンで令和初、史上最年少の三冠王となり、侍ジャパン4番の座を勝ち取った。

宮崎合宿後の強化試合から、WBC1次ラウンドではなかなか当たりが出ず、チャンスでの凡退がつづき準決勝のメキシコ戦で5番に降格した。

1点ビハインドの9回裏、遂に、最高の場面で生き返った。

 

 

吉田正尚(ボストンRS)
右投左打
2試合 7打数 3安打 1本塁打 3打点 打率.428

 

準決勝から、不振の村上宗隆に代わり4番に入った。吉田正尚が侍ジャパンの4番を打つのは2018年の強化試合メキシコ戦以来である。

いきなりの4番で吉田は大仕事をやってのける。3点ビハインドの7回に、起死回生の同点スリーランホームランを打ったのである。

4番と5番で大会新記録となる13打点を叩き出した。

 

 

 

 

 

WBC2026の4番は誰だ!

しばらくお待ちください。

 

 

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