すでにYahooニュースなどでも目にしている方もいると思うが、侍ジャパン・トップチームの次期監督候補として、栗山英樹・北海道日本ハムファイターズ元監督の名前が報じられている。あくまで、かなり有力な候補、という記事だが、どうやら決まりそうな感じである。
というわけで、栗山英樹の監督としての成績を以下に掲載しておく。
栗山英樹
北海道日本ハムファイターズ
監督
2012年〜2021年
1410試合 684勝 672敗 54分け
パ・リーグ優勝 2回
2012年優勝
2016年優勝
クライマックスシリーズ進出 5回
2012年 Fステージ4勝0敗
2014年 1stステージ2勝1敗
Fステージ3勝4敗
2015年 1stステージ1勝2敗
2016年 Fステージ4勝2敗
2018年 1stステージ1勝2敗
日本一 1回
2012年 日本シリーズ2勝4敗
2016年 日本シリーズ4勝2敗
2012年から今シーズンまでの10年間、北海道日本ハムファイターズで監督を努めてきたが、就任1年目でいきなりリーグ優勝を成し遂げている。しかも、チームの大黒柱であるダルビッシュ有がメジャー移籍したシーズンである。4年後の2016年には日本一にも輝いている。
だがそこからは成績は低迷している。2019年からは3シーズン連続で5位である。
監督歴10年のうち、好成績が前半の5年に偏っているのは気になるところである。
短期決戦である、クライマックスシリーズと日本シリーズの勝敗は、21勝17敗。ここ3年は下位に低迷していてポストシーズンに進出していないが、悪い成績ではない。栗山同様に今シーズンで監督を辞任した工藤公康に比べるとさすがに見劣りするが、戦力を考えれば健闘している。
どういう経緯で栗山英樹に候補を一本化したのかは不明だが、栗山が選ばれた理由の一つとして大谷翔平の存在が大きく影響しているであろうことは容易に想像できる。2017WBCを怪我で辞退したことで、2015プレミア12以降は主な国際大会では侍ジャパンに参戦していない大谷翔平である。2016年強化試合オランダ戦では特大ホームランを放ち、強烈なインパクトを残した。プレミア12では投手として、強化試合では打者として代表でも存在感を示した。
当然のことに2023WBCでの侍ジャパンの目玉として期待されているだろう。日本代表でエースで4番という夢物語の実現の第一歩として、恩師である栗山監督の就任、というのはじゅうぶんに考えられる。さらには常識を疑うのが大好きな栗山さん、とんでもないことをやってくれそうで期待できる。コーチ陣とかね。