侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。基本的には月曜、木曜更新です。

【侍ジャパンの歴史・記憶 15プレミア12 前篇】存在意義が不明瞭なまま見切り発車で始まった世界野球。

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日本代表メンバー

監督        
90 小久保裕紀    
コーチ       
73 奈良原浩    
79 大西崇之    
80 稲葉篤紀    
87 仁志敏久    
88矢野燿大    
89 鹿取義隆    
投手         
10 松井裕樹 東北楽天
11 菅野智之 読売
14 則本昂大 東北楽天
15 澤村拓一 読売
16 大谷翔平 北海道日本ハ厶
18 前田健太 広島
19 増井浩俊 北海道日本ハム
21 西勇輝 オリックス
22 大野雄大 中日
24 山崎康晃 横浜DeNA
29 小川泰弘 東京ヤクルト
30 武田翔太 福岡ソフトバンク
35 牧田和久 埼玉西武
捕手         
27 炭谷銀仁朗 埼玉西武
37 嶋基宏 東北楽天
52 中村悠平 東京ヤクルト
内野手          
2 今宮健太 福岡ソフトバンク
3 松田宣浩 福岡ソフトバンク
5 川端慎吾 東京ヤクルト
6 坂本勇人 読売
9 中島卓也 北海道日本ハム
13 中田翔 北海道日本ハム
23 山田哲人 東京ヤクルト
60 中村剛也 埼玉西武
外野手        
7 中村晃 福岡ソフトバンク
8 平田良介 中日
25 筒香嘉智 横浜DeNA
55 秋山翔吾 埼玉西武

基本オーダー

1 CF 秋山
2 SS 坂本
3 2B 山田
4 DH 中村剛
5 LF 筒香
6 1B 中田
7 3B 松田
8 RF 平田
9 C
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「週刊ベースボール」2015プレミア12特集号

第1回WBSCプレミア12開催へ

2013年にIBAF(国際野球連盟)ISF(国際ソフトボール連盟)が合併してWBSC(世界野球ソフトボール連盟)が設立された。オリンピックへの復帰を目指すために野球とソフトボールが手を組んだわけだが、今のところはうまくいってない。すでに次回のパリ五輪では野球もソフトボールも実施されない。東京五輪での復活は別の話である。
国際組織再編に伴い、野球の国際大会も大きく変化した。MLB主催のWBCがWBSC公認の世界一決定戦となり、IBAF主催だったワールドカップインターコンチネンタルカップは廃止された。ワールドカップの代わりがWBCとなり、インターコンチネンタルカップの代わりに、WBSCのフラッグシップ大会としてプレミア12が誕生した。
WBSCプレミア12は、WBSC野球世界ランキングの上位12チームに出場権が与えられる。だが、WBCとは違いメジャーリーガーの出場をMLBが認めていないので大会としてのレベルはWBCよりは落ちる。とはいえ2015年に第1回が開催されたばかりの大会である。2006年に始まったWBCよりも新しい大会なのだ。この先どのように成長していくはまだわからない。WBCとは違う側面をもった国際大会になる可能性も秘めているのだ。


1次ラウンド:日本、台湾

オープニングラウンドである1次ラウンドは6チームごとのグループに分かれて、台湾で開催された。グループBの日本の開幕戦である韓国戦のみ、札幌ドームでの試合となった。色々と事情があるのだ。


1次ラウンド:札幌ドーム

第1戦 日本vs韓国
   1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
KOR 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
JPN 0 2 0 0 1 1 0 1 X 5

(韓)キム・グァンヒョン、チョ・サンウ、チャ・ウチャン、チョン・ウラム、チョ・ムグン ― カン・ミンホ
(日) 大谷、則本、松井 ― 嶋
【本】坂本(1号)

台湾開催の1次ラウンドだが、日本の開幕ゲームだけは札幌ドームで行われた。まあ、大人の事情である。先発は大谷翔平。今のところ、大谷が侍ジャパンとして出場した唯一の国際大会で、打者としての出場はなく投手のみでの出場となった。
トップチームとしては、伝説の2009WBC決勝以来の韓国戦である。
大谷は6回を無失点、被安打2、10奪三振という圧巻のピッチングでのトップチームデビューであった。一方の韓国代表は北京五輪、2009WBCでも対戦している左腕キム・グァンヒョン。
侍ジャパンは平田のタイムリー、坂本の本塁打などでリードを広げて開幕ゲームを勝利で飾った。



1次ラウンド:天母球場

第2戦 日本VSメキシコ
   1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
MEX 0 1 0 1 0 1 1 0 1 5
JPN 0 2 2 0 1 0 0 0 1x 6

(メ)エンリケ・ガルシア、ヘラルド・サンチェス、ダニエル・ロドリゲス、アレクサンデル・カルデラ ― ウンベルト・ソーサ
(日) 前田、西、大野、牧田、増井、澤村 ― 嶋 、炭谷
【本】中田(1号)

先発は前田健太。5回2失点で降板で、後続も西、大野が小刻みに失点して接戦となった。9回には澤村が同点に追いつかれたが、中田のタイムリーでサヨナラ勝ちである。中田翔は3打数3安打5打点と大爆発。


1次ラウンド:桃園野球場

第3戦 ドミニカ共和国VS日本
   1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
JPN 1 0 0 1 0 0 0 2 0 4
DOM 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2

(日)武田、小川、山﨑、松井 ― 炭谷
(ド) ダニエル・カブレラ、ジョエル・パジャンプス、ダニーロ・デ・ヘスス、ルイス・デラクルーズ、フランシスコ・ロンドン ― ミゲル・オリーボ
【本】

1次ラウンド第3戦、侍ジャパンの先発は武田翔太。ドミニカ共和国は元中日ドラゴンズのダニエル・カブレラである。
侍ジャパンは初回にドミニカのエラーで1点を取ると、4回に中田翔のタイムリーで追加点を挙げて有利に試合を運んでいく。
先発武田はカーブを武器にドミニカ打線を抑えていたが、足に違和感があり4回で降板。つづく小川泰弘は5、6回を三者凡退で抑えるが、7回にエラーのランナーを置いて本塁打を浴び同点に追いつかれてしまう。
だが直後の8回表に絶好調の中田翔の三塁線を破るタイムリーで逆転。侍ジャパンは3連勝となった。


1次ラウンド:桃園球場

第4戦 アメリカVS日本
   1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
JPN 0 0 0 1 0 04 5 0 10
USA 0 1 1 0 0 0 0 0 0 2

(日)菅野、則本、山﨑、増井、澤村 ― 嶋、中村
(ア) ジャレット・グルーブ、セス・シモンズ、デイナ・イーブランド、コーディー・サッターホワイト、コーディー・フォーサイス、ケイシー・コールマン ― パーカー・モーリン
【本】中田(2号)、松田(1号)

先発の菅野は4回を2失点と不本意な結果であったが、後続の則本、山崎康晃、増井、澤村が無失点に抑えた。打線は中田翔と松田にホームランが飛び出し、筒香は3安打3打点と大爆発でアメリカに快勝である。


1次ラウンド:桃園球場

第5戦 日本VSベネズエラ
   1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
PRI 1 0 0 2 0 0 0 0 2 5
JPN 0 1 0 1 0 0 0 2 2x 6

(べ)フレディ・ガルシア、ヘスス・マルティネス、ジョエル・エルナンデス、フェルナンド・ニエーベ、ジョスエ・カステラー ― ファン・アポダカ、リエラ・ジェペス
(日)西、大野、牧田、松井 ― 嶋、中村

1次ラウンド最終戦。すでに決勝ラウンド進出を決めている侍ジャパン。先発は西勇輝だが、初回に先頭打者ホームランを浴びてしまう。4回にも2ランホームランを打たれ、4回3失点で降板。ベネズエラは元メジャーリーガーのフレディ・ガルシア。日本はこのベテランピッチャーに苦戦して、5回以降は三者凡退がつづき1点ビハインドのまま終盤を迎える。
ベネズエラの投手交代で流れが変わり、8回裏に中田翔のタイムリーで日本は逆転に成功する。だが、9回表に松井裕樹が打ち込まれ、再び逆転を許す。ここで諦めない侍ジャパンは最終回に中村晃のタイムリーで逆転サヨナラ勝ちを決めた。
1次ラウンドを全勝で終えた侍ジャパンは決勝ラウンドに進出。準決勝で、あの「東京ドームの悪夢」が待っている。