侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

侍Jシリーズ2024チェコ戦 トーチュウ2024年11月10日

侍Jシリーズ2024:トーチュウ

 

やはりトーチュウである。

他のスポーツ新聞が「井端?ああ、なんか聞いたことあるね」みたいな顔してクールに無視を決め込む中で、一人トーチュウだけが「いや、井端ですよ?わかってます?」って顔してちゃんと拾ってくる。

この姿勢!この矜持!泣ける!

ありがたいじゃないか。

たとえ世界がどうなろうと、トーチュウはまだ紙面にインクを垂らしている。その音が、俺らにはまるで野球の心臓の鼓動みたいに聞こえるのだ。

んじゃあ、やんごとなきスポーツ新聞の世界へ。

 

 

 


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で、プレミア12直前の強化試合。相手、チェコ共和国。チェコて。

なんでチェコ。どういう経緯でチェコ。

強化試合っていうからにはこっちが鍛える側かと思ったら、どう見てもチェコの方が強化されるやつじゃないか。

でもいいのだ。

だって野球ってのは、誰かがボールを受け取ってくれないと成立しないスポーツなのだ。ピッチャーが孤独に投げたら、それはただの投擲事件である。

そうじゃない。

キャッチャーがいて、バッターがいて、観客がいて、チェコがいる。そういう全部があって、やっと野球になるのだ。

だからいいのだ。

チェコよ、今日も投げろ、打て、笑え。

それが野球だ。

 

で、ページの右上。「朗希MLB挑戦へ」ってさりげなく載ってる。まるでスーパーのチラシの端っこに「白菜特売」って書いてあるみたいに。

でも他紙はそれをドカーンと一面にして「朗希!夢へ!」とか書くんだよ。

夢へじゃねぇ、行くんだよ、朗希は。夢とか言ってる時点でまだ寝ぼけてる。

トーチュウは知ってる。

彼はもう夢の中じゃなくて、現実でボールを投げてるんだってことを。だから小さい文字でいいのだ。それがかっこいいんだよ。伝わるか? 他紙よ!

 

 


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で、試合。高橋宏斗、才木、北山、大勢、という侍ジャパン投手リレー。この並び、まるで戦国武将が勢ぞろいしたみたいである。

才木、3イニングパーフェクト、7奪三振。

小園と森下も打ってる。結果を出す。そりゃ出すよ。出さないわけがない。この人たち、結果を出すために生まれてきてるんだから。もうDNAの時点で打率.320くらいある。

でも、それでも思うのだ。

野球って結局、勝った負けたの話だけじゃなくて、こうしてトーチュウが紙面の片隅で、井端のジャパンを、才木のピッチングを、まるで落ちたボールを拾うように報じてくれる。

それが尊い。

それがこの国の野球の、美しいところなのだ。