侍ジャパンのキャップ── それは日本代表の象徴であり、ファンや選手たちにとって特別な思いを宿す存在だったに違いない。
今回は、2019年から2021年、いわゆる稲葉ジャパンの時代に使用されたアシックス製のプラクティス用キャップに焦点を当ててみたいと思う。
SAMURAI JAPAN
Japan Baseball National Team
Replica Cap
PRACTICE 2019〜2021
プラクティス用キャップとは、言葉どおり、練習用のキャップである。
どうして練習用キャップが必要なのかはわからないが、まあ、いいじゃないか。
侍ジャパンのプラクティス用キャップの歴史は、残念ながら正確なところは不明である。個人的な記憶では今回紹介する、稲葉ジャパンのときのこのキャップが初採用な気がしている。
厳密に言うと、2019年の侍ジャパンシリーズ メキシコ代表戦の試合前練習から、だと思う。
ストレートに「JAPAN」は新鮮な感じだが、2013年春までは字体は色々あれど、こっちだった。
左サイドにアシックスマーク。
結局は稲葉ジャパンのときだけの契約だったわけだが、それはつまり東京五輪絡みということか。
右サイドに侍ジャパンのプライマリーマーク。すっかり定着したマーク。
後部のアジャスター。
キャップ裏側のアシックス。
このキャップをかぶって強化合宿なとで練習している侍ジャパンの姿が、妙にカッコいいなと思っていた。
キャップ単体で眺めてみると、微妙なデザインな気がしないでもないのだが、侍戦士たちがかぶっていると様になるのだ。ここがポイントだ。
自分でもかぶってみて、イエーイ、などと破滅的角度で構えたピースサインで自撮りしてみたが「分をわきまえろ、この痴れ者が!」と神様に叱られたような気分となった。
このキャップをかぶりこなすのはかなりの高等テクニックを要するというわけだ。