「結束」のBlu-ray
4年ぶりにコロナにやられた。
4年前、東京五輪のあの夏、1ヶ月間、マンションの一室でボーダレス化した生死をまたぐように、幻のような風が吹く。
あれから随分と時間が経った。今回は1週間で帰還した。そこまでじゃなかった。
でも、だからって、油断していいわけじゃない。熱、喉の灼けるような痛み、咳、食えない、眠れない、全身に湿った鉛が詰まったみたいな倦怠感。秩序も正義もなく、それらが襲ってくるのだ。まるで順番待ちを知らない亡霊たちだ。
──だから、まあ、少しは気をつけようと思う。
3月のある日、まだ肌寒い風の残っていた頃。映画館に足を運んだ。侍ジャパンのドキュメンタリーだった。
第4作目。「優勝」に手が届かなかった、敗北の季節の、冬になるちょうど少し手前のあの寂しい瞬間が、フィルムの向こうに閉じ込められていた。
ただ、妙に客席はガラガラだった。四人くらい。いや、三人だったかもしれない。途中で一人出て行ったから。まあ、そんなことはどうでもいい。僕はただ静かに座って、スクリーンを見ていた。
あれから四ヶ月。今日、Blu-rayが届いた。封を切るとき、熱がまだ少し残っていた気がした。
喉の奥に違和感もあった。でも、そんなことももう、どうでもよかった。
再生ボタンを押すだけだ。あのときと、同じ映像のなかへ。

過去の3作は紙ケースの中に、通常プラケースが入っていたが、今回はシンプルにプラケースのみなわけだが、これをされると棚に侍ジャパン映画のBlu-rayを並べたときに、高さが揃わないので美しくないのだ。
少し悩む。

裏側である。

本編ディスクと特典映像ディスク。
特典映像ではキャラクター故か、辰巳の出番が多かった。2018年の大学代表でキャプテンを務めた辰巳である。そのキャプテン辰巳の貴重な映像も見ることができる。

U-15代表メンバーに、下を向くなと井端監督は言うのである。ミスはいくらしてもいいが、下を向いたら成長できないと。
この、U-12とU-15のシーンは良かった。

この映画を見ると、スタートからうまくいかないことばかりのプレミア12だったことがよくわかる。
もちろんそれはそれであって、決勝戦での敗戦はまた別の話だが。
まだ諦める必要はない。いつだってそうだ。