新年あけましておめでとうございます。
今年も変わらず、侍ジャパンと国際大会を中心に、マイナー競技ながらも世界の野球のことをお伝えしていきたいと思っています。
もちろん大事な侍ジャパンのレプリカユニフォームのことも、新たなる発見を求めて日々、目を開き耳を立てて生きています。
さて、2025年の侍ジャパンの各カテゴリーは以下のようなスケジューになっています。
侍ジャパントップチーム
侍ジャパンシリーズ2025 オランダ代表戦
3月5日・6日(日本・大阪開催)
侍ジャパン大学代表
第45回日米大学野球選手権
7月8日〜15日(日本・北海道、新潟、東京開催)
侍ジャパンU−12代表
第8回WBSC U-12野球ワールドカップ
7月25日〜8月3日(台湾・台南開催)
侍ジャパンU―18代表
第32 回WBSC U-18 野球ワールドカップ
9月5日〜14日(日本・沖縄開催)
侍ジャパンU-15代表
第12回BFA U-15アジア野球選手権
日程・開催地未発表
というわけで、トップチームは大きな大会はなく、春にオランダとの強化試合があり、おそらくは秋にもWBCの選考基準となるであろう強化試合が組まれるはずだ。
大学代表とU-18代表は日本開催。U-18の沖縄は厳しいだろうから、大学代表の神宮球場での日米大学野球は行きたいなあ。
2025年に向けての井端監督の言葉
―――プレミア12の結果について。
「もっとできたことはあったのではないかと思います。例えば、チームでも個々でも決勝に向けて気持ちを高ぶらせていければ結果は違ったかなと思います。“2度負けて3度目は負けないぞ”と、なりふり構わず向かってくる相手の気迫を跳ね返せるくらいの気持ちを持って戦わなければいけません」
―――高橋宏斗、才木浩人、藤平について。
「髙橋投手はオープニングラウンドの韓国戦では思ったような投球ができなかったが、スーパーラウンドのアメリカ戦ではスプリットをきっちり低めに落とすことができ、ストレートとスプリットだけでなくスライダーやカーブも織り交ぜ、本当に完璧な投球をしてくれた。
才木投手は最後に少しへばってしまった部分もあるが、2試合とも素晴らしい投球をしてくれた。
藤平投手は8回に加え抑えをやってもらった試合もありましたが気迫あふれる投球でした。ピンチを招いても自分の球を信じて投げて抑えてくた」
―――小園海斗と森下翔太の活躍について
「彼らは調子の良し悪しではなく、試合になると“好調になれる”選手。
不調でもそのことを忘れてボールに集中して自分のスイングができる。
打てると思ったボールが来たら振りにいける。国際試合で大事な要素を持った選手たち」
―――小園海斗に対する「走者を置いた際の打撃は日本一」とは?
「状況において引っ張るのか、反対方向に打つのかを決めて、狙い打ちができて積極性もあって、走者が無しの状況よりも生き生きと打席に入っているような姿をレギュラーシーズンでも国際大会でも感じる」
―――WBC2026で、MLB組が加わったときの理想のチーム作りは?
「(MLBの規約が前回大会同様なら)メジャーリーガーは大会直前にチームへ加わる選手が多い。来た時にスッと受け入れられる準備を選手・監督・コーチ・裏方のスタッフまでしていれば、良いチームになる」
―――今年のルーキーについて
「伊藤大海、栗林良吏はルーキーで東京五輪の代表に入ってきた、それを踏まえて大学生4人を欧州代表との強化試合に呼んだ。
(WBC日本代表の)候補であるというのは間違いない。期待してみていたい」
―――3月の「侍ジャパンシリーズ2025 日本 vs オランダ」(3月5、6日に京セラドーム大阪)は、どのような2試合にしていきたいか?
「オランダとの強化試合では、プレミア12で呼びたかった選手や迷って呼ばなかった選手も見たい。
選考はこれからなので、コーチの意見も取り入れて進めていく。また、3月のオランダ戦に選ばれたかどうかに関係なく、どの選手にもチャンスがあるので選手一人ひとりの活躍を注目、期待している」
侍ジャパントップチームにとっては今年はWBC連覇へ向けた1年となる。
プレミア12決勝での敗戦という結果を踏まえ、リスタートとなる1年のはずだ。プレミア12開幕前というタイミングで、井端監督のWBCまでの任期延長が発表されることなど、日本球界は明らかにプレミア12を軽く見ていただろうし、決勝に臨むチームもそうだったのだろう。
これは無双状態の侍ジャパンに起こり得ることではあったかもしれない。
だが起きてはいけないことである。だが起きた。
その意味では2024年の敗戦は避けては通れない敗戦だったと言える。負けて良かった、というわけではないのだが、負けたことでさらなる理想を掲げ、高みを目指し、強くならなければならない。