侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

【侍ジャパンシリーズ vsカナダ代表 NPBにやってきたカナダ人助っ人】

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本日、そして明日の19時00分より沖縄の沖縄セルラースタジアム那覇にて、プレミア12開幕に向けて侍ジャパンとカナダ代表の強化試合が行われますよ。侍ジャパンとカナダ代表の試合は北京五輪以来である。予選リーグ3勝2敗と調子の上がらない侍ジャパンを救ったのは先発・成瀬善久だった。7回を2安打無失点に抑える好投でだった。そしてもう一人。侍ジャパンの唯一の得点をたたき出したのが、侍ジャパン・トップチーム監督である稲葉篤紀。そうかあ。
五輪・プレミア12などのメジャー不参加の国際大会でのカナダ代表のメンバーはマイナーリーガーに、独立リーグであるCan-Amリーグ、そして少数ではあるがNPB所属の選手たちが中心となる。アジア人からすると欧米人の違いはよくわからないし、昔は助っ人外国人=アメリカ人みたいなとこもあったので、意外にカナダ人プレイヤーの記憶はなかったりするのではないかしら。
というわけで、日本のプロ野球にかつて在籍していたカナダ人プレイヤーについてまとめてみようと思った。

 

ボブ・アレキサンダー(投手)
1959年 東映フライヤーズ
NPB通算 2勝5敗 防御率4.58
プロ選手としての実働年数は3年だった。ニックネームはストレートに「大王」
代表歴 なし

 

ロブ・デューシー(外野手)
1995−1996年 日本ハムファイターズ
NPB通算 打率.248 本塁打51
ブルージェイズ、エンゼルスなどを経てファイターズに入団した。恐怖の1番バッターとして活躍したが、1番としては打率が低迷し2年で退団となった。退団後はマリナーズでメジャー復帰、エクスポズで現役を終えた。
代表歴 アテネ五輪

 

マット・ステアーズ(外野手)
1993年 中日ドラゴンズ
NPB通算 打率.250 本塁打6
プロ入り2年でドラゴンズに入団。日本での成績はイマイチであったが、当時のチームメイト落合博満は彼の才能を見抜いていた。事実、メジャーでは通算265本塁打を記録した。
2015年カナダ野球殿堂入り。
代表歴 ソウル五輪 06、09WBC

 

ナイジェル・ウィルソン(外野手)
1997−2001年 日本ハムファイターズ
2002年 大阪近鉄バファローズ
NPB通算 打率.265 本塁打119
元阪急ブレーブス、三冠王のブーマーの推しでファイターズに入団した。本塁打王2回、打点王1回を獲得、ベストナインに2回選ばれている。日本では才能を開花させたが、メジャーでは目立った成績を残すことが出来なかった。
代表歴 なし

 

アーロン・ガイエル(外野手)
2007−2011年 東京ヤクルトスワローズ
NPB通算 打率.234 本塁打90
ヤクルト1年目で村田修一と本塁打王争いを演じたが、惜しくも1本差で敗れた。打率は低いが四死球が多かったため出塁率は高かった。ネット上では「魔将」と呼ばれていた。引退後は実業家として活躍している。
代表歴 06WBC

 

トッド・ベッツ(内野手)
2003年 ヤクルトスワローズ
NPB通算 打率.287 本塁打15
巨人に移籍したペタジーニの後釜として期待されての入団。そこそこの成績であったが、一年限りで退団となった。
代表歴 アテネ五輪

 

マイク・ジョンソン(内野手)
2002年 大阪近鉄バファローズ
NPB通算 1勝 防御率6.65
入団当初はリリーフを任されていたが結果が出ずに先発に転向。初先発で初勝利をあげたが、この1勝で終わってしまった。退団後は韓国、台湾リーグなどで活躍した。
代表歴 アテネ、北京五輪 09、13WBC

 

アーロン・マイエット(投手)
2005年 東北楽天ゴールデンイーグルス
NPB通算成績 防御率 20.77
アテネ五輪での活躍により、05年にイーグルスに入団する。だが、とくにいいところを見せることができたわけでもなく、7月に解雇されてしまった。
代表歴 アテネ五輪 06WBC

 

スコット・マシソン(投手)
2012年−2019年 読売ジャイアンツ
NPB通算 27勝29敗174H54S 防御率2.46
いわずとしれたマシソンである。今シーズンでの引退を発表した。NPB外国人投手の最多ホールド記録保持者である。ニックネームは先生。今回のプレミア12カナダ代表にも選出されている。
代表歴 06、13、17WBC

 

ダスティン・モルケン(投手)
2012年−2013年 北海道日本ハムファイターズ
NPB通算 2勝1敗9H 防御率3.38
ファイターズでの目立った活躍はなかった。メジャーでの登板も殆どないのだが、W杯やパンアメリカン競技大会など国際大会での経験は多い。カナダ代表では常連投手である。今回のプレミア12カナダ代表にも選出されている。
代表歴 13、17WBC 15WBSCプレミア12

 

クリス・ラルー(投手)
2013年 東京ヤクルトスワローズ
NPB通算 0勝2敗 防御率9.00
ヤクルトでの登板は5試合にとどまり、勝ち星はないまま終わってしまった。モルケン同様にカナダ代表の常連投手である。17WBC後に引退しているが、今回のプレミア12カナダ代表に再び選出された。
代表歴 09、13、17WBC 15WBSCプレミア12

 

アンドリュー・アルバース(投手)
2018年− オリックスバファローズ
NPB通算 11勝8敗 防御率4.06
とりあえず現時点ではNPB唯一のカナダ人プレイヤーである。昨シーズンは監督推薦でオールスターゲームにも出場した。教員免許を所持しており、シーズンオフにフランス語、数学の指導をしていた。
代表歴 13、17WBC

 

ジェイミー・ロマック(内野手)
2016年 横浜DeNAベイスターズ
NPB通算 打率.113 本塁打0
アメリカ、日本では好成績を残すことは出来なかったが、韓国リーグで覚醒した。今年の韓国オールスターゲームにはファン投票で出場している。
代表歴 17WBC

 

以上である。どれくらいの選手が記憶に残っていただろうか。ああ、あの選手ってカナダ人だったんだ、と思ったりもしただろう。個人的には、意外と多いなと思った。