WBSC(世界野球ソフトボール連盟)は、 野球とソフトボールの試合を安全に行うための推奨事項を発表した。新型コロナウイルス感染拡大という状況下で大規模な大会を計画する際の大会主催者に向けて、「野球/ソフトボールへの安全な復帰-COVID-19防止ガイドライン」と呼ばれる予防策と推奨事項が作成された。これは世界保健機関のリスク評価ツールと「スポーツ連盟の考慮事項」に従って、スポーツ連盟とWBSC医療委員会によって作成されたものである。
「WBSCワールドカップなどの大規模なスポーツ大会や、野球やソフトボールでの大陸および全国選手権は、これまで常に多くのファンをスタジアムに惹きつけてきました。そのため、私たちには、私たちができる限り関わるすべての人々の安全を守り、COVID-19の拡散を阻止する責任があります。 」とWBSCのリッカルド・フラッカーリ会長は述べた。
「WBSCが発表したこれらの新しいガイドラインと推奨事項は、COVID-19の感染を減らす為であり、私たちのスポーツの活動の再開は、世界中でゆっくりと始まるように計画または設定されています」
新型コロナウイルス感染拡大のリスクを軽減するための、野球およびソフトボールの試合のための推奨事項は次のとおりである。
- 競技用具の共有は避ける。各プレーヤーは、自分のバット、ヘルメット、グローブ、バッティンググローブ、ロジンバッグのみを使用すること。
- 打者は可能な場合は自分のバットを回収すること。
- 全ての噛みタバコ、種子、唾等を吐くことは禁止。
- 選手(特に投手)は指をなめないこと。
- アンパイアはマスクと手袋を着用すること。
- 可能であれば、本塁でのラインナップ交換は避けること。
- 握手、ハイタッチ、ハイファイブ、グータッチ、ハグなどの接触を避けること。
- ボール準備(泥こすり)については保護用のゴム手袋をはめた、1人の指定された担当者が行うこと。
- ホームチームとビジターチームは公式ボールの異なるセットを使用すること。
- コーチは審判に近づく場合、常に2メートル以上の距離を保つこと。
- 本塁の審判はキャッチャーとの接触を避けること。
- 最小お互いの距離を1メートルは常にダッグアウトでも維持すること。
- ベースはハーフイニングごとに殺菌すること。
- バットボーイ/ガールズは禁止とする。
これら14項目が作成されたわけだが、日本のプロ野球などの各国プロリーグにどれくらい適用されるのかはわからない。あくまでWBSCの推奨事項なので、強制力はないだろう。WBSC主催のワールドカップなどでは実施されるだろうが、当面の間は各カテゴリーのワールドカップが中止なのもまた、事実だ。
自分は趣味でも野球やソフトボールの試合に出たりすることはないが、今後の日常生活を送る上での新しい指針として役立ちそうである。なんというか、気づくと時代が変わっていた。20世紀が21世紀になったり、平成が令和になったりするよりもはっきりもっと確実に。
一人一人がそれぞれの場所で踏ん張るんだ!がんばらない!怠けないこと!
そんな感じで。