侍Jシリーズ2025 vs.韓国
👇侍J歴代メンバー検索はコチラ👇
👇侍J歴代WBCユニはコチラ👇
侍Jシリーズ2025・1115
🇯🇵 日本 11 ― 4 韓国 🇰🇷
侍ジャパン・オーダー
1.(中)岡林勇希
2.(三)野村勇
3.(右)森下翔太
4.(指)岡本和真
5.(二)牧秀悟
6.(遊)小園海斗
7.(左)西川史礁
8.(捕)坂本誠志郎
9.(一)佐々木泰
(投)曽谷龍平
韓国代表と初の強化試合。
侍ジャパンと韓国代表は、まるで目の前の互いの存在を確かめ合うかのように、3回まで無失点と歩調を合わせていた。
強化試合ではあったが、球場の空気には、どちらが先にこの均衡をこじ開けるのかという、得体の知れない期待と不安が静電気のように漂っていた。
曽谷の投球は、完璧というよりも、完璧であることを強いられた精神の奥にある緊張をそのまま形にしたような3イニングだった。
そして4回表、ゆっくりと、しかし決定的にゲームの相貌が変わる。
森浦がマウンドに上がった瞬間、世界はなにか小さく別の方向へ折れ曲がったのではないかと思えるほど、打球音が異質な響きを持ちはじめた。
先頭のシン・ミンジェが中前へ運ぶと、つづくアン・ヒョンミンが内角の直球を「選ぶ」のではなく「応答」するように捉え、左翼席へ吸い込ませる。
さらにソン・ソンムンのバットも同じ問いかけに応えるかのように、右翼席をめがけて弧を描いた。
2者連続のアーチは、単なる3点ではなく、侍ジャパンに「さて、お前たちはどうする」と突きつける物語上の分岐点であった。
3点を背負った侍ジャパンが、4回裏に牧と西川のタイムリーで追いついたとき、その攻撃は点差を埋めるというより、いったん揺らいだ自分たちの物語を自力で書き直す作業に思えた。
次の5回裏には、代打・岸田が3ランを放ち、打者一巡の奔流が6点をもぎ取った。その光景は、計算ではなく、ただ“ここでこうなるはずだ”とでもいうように野球が野球自身を推し進める瞬間の、あの説明しがたい必然の匂いをはらんでいた。
投手陣は、その後の時間を几帳面に片づけた。松本裕樹は7球で1イニングを結び、北山は157キロという数字に、自らの存在証明を刻みつけるような投球を見せた。
藤平が続き、最後は平良海馬がすべてを締めて、物語の余白を整えた。
韓国との対戦で思い出されるのは、2015年のプレミア12準決勝、あの「東京ドームの悪夢」と呼ばれる逆転負けという一種の傷跡だ。
しかしその敗戦以降は、今回で10連勝となり、かつ来春のWBCでは同じ一次ラウンドの組に配置される相手である以上、この試合は単なる勝敗の記録ではない。
互いが互いの輪郭を確かめ、どの局面で物語がゆがむ可能性を秘めているのかを観察する、ある種の“予兆の書”でもあった。
侍Jシリーズ2025 東京D観戦記
東京ドームにおける球劇の眩暈、あるいはヤッポーの咆哮
疫病、すなわち新型コロナウイルス感染症の猛威たるや凄まじく、世界がようようその呪縛から解き放たれんと悶え始めた2020年以降、侍ジャパンは熱い。
WBCであるかと思えばアジアCS、はたまたプレミア12、果ては今回の強化試合に至るまで、毎年毎年、侍、侍、侍の連続で、わたしは脳の螺子が8本ほどすっ飛ぶ勢いで歓喜している。
たまらん。ありがたや。ヤッポー。ヤッポーである。
叫ばずにはいられない。ヤッポー!

まずはこれだ。国際大会の定番、東京ドームは22番ゲートの前で写真を撮る。
撮らねばならぬ。これを怠れば、わたくしの今日という一日が始まらないどころか、宇宙の運行すら滞る可能性がある。
カシャリ。世界は救われた。

試合前にして早くもグラウンドでは、日韓の高校生らによる書道とダンスの演舞が繰り広げられた。
殊にダンスを炸裂させてくれた武南高校は、わたしにとって私情・情緒・因縁の入り交じる誠に馴染み深い校名であり、胸の奥底から込み上げるものがあった。
嬉しい。踊れ、若者よ、踊れ、踊らされる前に!

春と秋の侍ジャパン強化試合のみならず、プレミア何某やWBCといった代表戦に対し、「こんなもの無意味だ」「必要ない」「誰も観ていない」などと、ヤフコメなる低脳とボンクラの吹き溜まりで吐き捨てている無数の影が見える。
要するに己が興味のないことを世界全体の意志であるかのように言い換えているだけであり、まあ人それぞれの脳内環境ゆえどうでもよいと言えばどうでもよいのだが、それにしても勿体ない。
実に勿体ない。球場に来い。ドームの土を喰う勢いで観に来ればよかろうに、とわたしはひとり落胆するのである。

強化試合と銘打たれてはいるが、相手は韓国である。日韓戦である。
グラウンドから立ち上る気流が、いつもと露骨に異なっている。
重い。熱い。ヒタヒタとした何かが漂っている。たぶん。絶対にそうである。たぶん。知らんけど。

先発の投手に目をやれば、オリックスの曽谷龍平である。この男、3イニングを完璧、パーフェクト、完璧無比に抑え込み、己の存在を猛烈にアピールしてみせた。
凄まじい。かなり良い。脳みそが痺れるほどに良いのではないか。WBC、可能性はゼロではないですね。

続いて坂本誠志郎である。
しかしなんだこの写真は。画像がすさまじく悪い。申し訳ない。文明の利器たるスマホを新調した途端、カメラの性能が劇的に低下するという謎の現象に見舞われたのだ。
機械の反乱か。しかし紛れもなく坂本誠志郎である。目を凝らして見てね。

そして岡本和真。
一打席だけバットを振り、そのまま颯爽と姿を消した。
幻か。風か。
大人の事情なるドロドロとした何かが背後に蠢いていたのであろうか。問うても答えは風の中である。

井端監督が愛してやまない男、小園海斗。バットが閃き、快音を残してヒット。愛されるには理由がある。
愛されるよりも、愛したいマジで。

藤平尚真がマウンドに立つ。
当落線上の男か。確かにどこか揺らぎ、不安定な揺らめきを覗かせる瞬間はある。
しかし、当方個人としては、WBCの激闘の渦中で見たい男なのだ。
投げてくれ、藤平。



締めくくりは平良海馬である。
怒涛の三連発。ドカン、ドカン、ドカンと登場である。
果てして井端監督は、この平良という怪物をどのように使い倒すつもりなのか。そもそも選ばれればの話ではあるが、夢は膨らむばかりである。

試合後のお集まり。

戦利品その1のプログラム。
まあ、強化試合や国際大会でいつも配布しているものである。

戦利品その2のクリアファイル。
こちらも入場とともに貰えた。スーモ提供で、裏面はがっつりスーモ。

翌朝、スポーツ新聞を買いに走る。
スポーツ報知のみが侍ジャパンを一面にデカデカと掲げてくれていた。
でかした。ありがとう報知。紙面を飾るのは岸田であるが、それでも俺は報知の意地を称えるぞ。ヤッポー!