侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

WBSC U−18ワールドカップ2025 決勝戦

WBSC U−18ワールドカップ2025

決勝戦

🇯🇵 JPN 0 ― 2 USA 🇺🇸

🇺🇸 0 0 0  1 1 0  0   2

🇯🇵 0 0 0  0 0 0  0   0

(日)末吉、石垣 ― 横山

 

侍ジャパンU-18代表スタメン

1. (遊) 岡部 飛雄馬

2. (左) 藤森 海斗

3. (一) 高畑 知季

4. (中) 阿部 葉太

5. (ニ) 奥村 凌大

6. (三) 為永 皓

7. (捕) 横山 悠

8. (指) 辻 琉沙

9. (右) 坂本 慎太郎

    (投) 末吉 良丞

 


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第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップのファイナル。すなわち決勝戦。

 

夏の太陽の光が射し込む、埋め尽くされたスタンド。

歓声も拍手も指笛も、ただの音ではなく、空気そのものを震わせる波のように球場を満たしていた。

その中心へ、末吉良丞(沖縄尚学)が歩み出る。夏を制した投手の足取りは、ゆっくりと、しかし確かにマウンドへ向かう。

16,693の視線が交錯し、ただひとりの若き投手に収束していった。

 

初回から走者を背負いながらも、末吉は動じなかった。

四球、安打──それらが彼の肩にのしかかるたびに、次の打者を冷静に封じ、スコアボードに零を並べていく。

 

直後の4回表。末吉の投球は依然として力強かったが、ブロディ・シューマーカーの鋭い打球が三塁線を襲う。

為永皓(横浜)がダイビングし、一塁へ投げる。だが間一髪、セーフ。

判定に抗議は許されず、捕逸と安打が続き、流れは揺らいだ。

ジェイデン・ジャクソンの当たりはボテボテの内野安打にすぎなかった。けれどスコアボードは、無情にも「1」を刻んだ。

 

だが、侍ジャパンには待望の「1」がなかなか訪れない。

日本の前に立ちはだかったのは、198センチの右腕コールマン・ボスウィック。長身から振り下ろされる150キロ超のストレート、鋭く割れる変化球。それが、まるで網の目のようにストライクゾーンを支配していた。

 

藤森海斗(明徳義塾)が初回に、奥村凌大(横浜)が2回に、それぞれ気迫の安打を放つ。だがその後続はことごとく、ねじ伏せられた。

最初で最後とも言える大きなチャンスは3回。

坂本慎太郎(関東第一)が小刻みに体を動かしながら四球を選び、岡部飛雄馬(敦賀気比)が確実にバントを決め、1死二塁。歓声が膨らむ中で、藤森がストレートを叩き返す。

センター前に抜けた、そう思われた瞬間──遊撃手エイデン・ルイスが宙を裂いた。ジャンピングキャッチ、二塁へ転送、併殺完成。

坂本の帰塁はビデオ判定に持ち込まれたが、結果は無情にもアウト。希望は一瞬にして潰えた。

 

5回、石垣元気(健大高崎)が力強い直球で火消し役を買ったが、やがて3つの四死球が塁を埋め、再びシューマーカーが犠牲フライを打ち上げる。

2点目。わずかな綻びが、決勝の場で痛恨の傷となった。

 

その後のイニングは、ボスウィックの背後の鉄壁の守備が侍ジャパンの打球をことごとく呑み込んだ。

坂本の安打1本を最後に、反撃の灯火は消え、試合終了の瞬間を迎える。

 

完封負け。

無傷の8連勝でたどり着いた決勝戦。積み上げた成長と粘り強さは疑いようがなかった。だが栄冠への扉は、わずか一歩、届かなかった。

スタンドを包む喧噪の中で、敗れた侍ジャパンの姿は、むしろひときわ鮮烈な残像として刻まれていた。

熱はただ散っていく、それぞれの夏の終わりの方へ。

 

 

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