WBSC U−18ワールドカップ2025
スーパーラウンド第1戦
🇺🇸 USA 2 ― 6 JPN 🇯🇵
🇯🇵 0 0 0 0 0 0 1 5 6
🇺🇸 0 0 0 0 1 0 0 1 2
(日)早瀬、西村、石垣 ― 横山
侍ジャパンU-18代表スタメン
1. (遊) 岡部 飛雄馬
2. (左) 藤森 海斗
3. (一) 高畑 知季
4. (中) 阿部 葉太
5. (ニ) 奥村 凌大
6. (三) 為永 皓
7. (捕) 横山 悠
8. (指) 辻 琉沙
9. (右) 坂本 慎太郎
(投) 末吉 良丞

第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップのスーパーラウンド第1戦。
日本の先発は唯一の2年生である末吉良丞、アメリカはジェームズ・ボールモン。左腕対決というわけだ。
オープニングラウンドを防御率0点台で勝ち抜いたチームの対決らしく、投手戦でゲームは進んだ。
日本はジェームズ・ボールモンの150キロを超える直球と刃物のような変化球を打ち崩せず5回まで、高畑知季と阿部葉太の2安打のみ。
甲子園優勝投手、末吉良丞の存在がなければ、試合は一方的に傾たかもしれない。
末吉は初回に2つの四球を与えながら、尻上がりに調子を上げていく。
「もともと尻上がりの投球なので」と語るように、2回以降は走者を寄せつけず、5回1死まで無安打を続けた。
決勝での登板を考慮に入れ、規定球数到達前の68球で降板するのが惜しいほどの投球だった。
流れを引き継いだ早瀬朔は、不運に見舞われる。安打、捕逸、悪送球で遂に先制点はアメリカに渡ってしまった。
直後の6回の攻撃では無死三塁のチャンスをふいにする。空振り三振、失敗に終わったスクイズ、そして外野フライ。
だが諦めなかった。7回、阿部がこの日2本目のヒットで口火を切る。バント、バスター、エラー。1死二、三塁。ランナーが溜まった。
投げ込まれた153キロを、横山悠がライト前に弾き返した瞬間、同点の歓声がスタジアムを突き抜けた。無死一、二塁から始まる延長タイブレークへ。
坂本の四球で満塁とし、打席には岡部。前の失策、前の三振、その記憶を引きずりながら。「自分のせいで」と繰り返す心の奥から、真芯で捉えた一打が飛び出す。ランヘルの直球を弾き返した打球は、ライトの頭上を越え、走者を一掃する二塁打となった。雪辱の一打。歓声の渦に飲まれる。
さらに相手の乱れを突いて2点を加え、スコアは大きく開いた。
しかし野球は最後まで残酷だ。9回裏、押し出しで1点を与え、一発出れば同点という1死満塁。
観客の心臓を握り潰すような場面で、石垣元気がマウンドに立つ。
154、155キロの直球でねじ伏せ、三振、そしてフライ。ようやく試合が終わった。
歓声と指笛が響く夜、侍ジャパンU-18は開幕6連勝を刻みつけた。スーパーラウンドの戦績は3勝0敗、12日パナマ戦勝利で2大会連続で決勝への扉を開く。
