1次ラウンドを勝ち抜いた侍ジャパン。3月16日のWBC2023準々決勝はイタリア戦となった。
そこで、対戦国イタリアのことを書いておく。
イタリア代表について
ヨーロッパ野球選手権で10回の優勝を誇る、オランダと並ぶヨーロッパの強豪。
1948年にトップリーグであるセリアAが設立されたことで、イタリア野球の歴史は始まった。90年代まではヨーロッパの野球界を牽引する存在だったが、1997年にIBAF(現WBSC)が国際大会へのプロ選手参加を容認すると、オランダに遅れをとるようになった。
WBCとその他の国際大会ではメンバーがまったく違うのは、キューバ・アジア諸国以外の国と同様である。WBCにはイタリア系アメリカ人メジャーリーガーであるMLB組と国内組で構成されるが、今大会にロースター入りした選手はすべてメジャーもしくはマイナーリーグのプレイヤーである。
投手陣の柱に期待されたトロントBJの守護神・ジョーダン・ロマノ、ボルチモアOのニック・ベスピらが出場辞退となり、やはり投手力は見劣りしてしまうかもしれない。
侍ジャパンとの対戦成績
WBC
今回の準々決勝での対戦が初めてとなる。
プレミア12
対戦なし。
オリンピック
4回対戦している。
4回のうち3回が侍ジャパンのコールド勝ちである。最後の対戦となったアテネ五輪は、上原浩治、三浦大輔のリレーで完勝している。
1992年 バルセロナ五輪 13―3(8回コールド)
1996年 アトランタ五輪 12―1(8回コールド)
2000年 シドニー五輪6―1
2004年 アテネ五輪 12―0(7回コールド)
注目選手
内野手
デビッド・フレッチャー(ロサンゼルスA)
セカンド、サード、ショートに外野も守れるユーティリティプレイヤー。長打はあまり期待できないが、三振が少ないヒットメイカー。受賞はないが、ゴールドグラブ賞も期待できる守備力である。
ビニー・パスカンティーノ(カンザスシティR)
昨シーズンにメジャーデビューした期待の新星。出場72試合だが、本塁打10本にOPS.833と非常に楽しみな選手である。
外野手
サル・フレリック(ミルウォーキーB傘下)
MLB公式サイトのトッププロスペクトで全体30位にランクインした22歳の逸材。
パワーはないが、走力に注目である。