侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

【WBC2023 1次ラウンド・台中プール展望 オランダ編】

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WBC2023
1次ラウンド プール A

🇹🇼 台湾代表

🇳🇱 オランダ代表

🇨🇺 キューバ代表

🇮🇹 イタリア代表

🇵🇦 パナマ代表


前大会まではWBC本選出場は16ヶ国で、1次ラウンドは各プール4ヶ国のリーグ戦で争われていたが、今回からは出場が20ヶ国となり、1次ラウンドは5ヶ国で戦うことになった。
1次ラウンドは4つのプールに分けられ、それぞれ東京、台中、フェニックス、マイアミが会場となっていて、プールAは台湾の台中で開催される。
侍ジャパンが2次ラウンドである準々決勝に進出すると、対戦相手はプールAを勝ち上がった2チームとなる。ということで、今回は1次ラウンドのプールAである、台中プールを展望していきたい。

第2弾はヨーロッパ最強国・オランダ。

 

⬇️オランダ代表歴代WBCメンバーはコチラ

オランダ代表 歴代WBCメンバー

 


                             🔽Contents🔽

 

 

 

 

 

オランダ代表について

オランダ王国は、オランダ本国、アルバ、キュラソー、シント・マールテンからなる国家。

代表チームはオランダ本土の選手に加えて、キュラソー島やアルバなどの旧オランダ領アンティル出身の選手によって構成されている。旧オランダ領アンティルはカリブ海の6つの島からなる小アンティル諸島で、野球が盛んな地域である。

ヨーロッパの強豪国で、1912年にオランダ王立野球・ソフトボール協会が設立され、1922年に国内リーグのフーフトクラッセ(当初はエールステクラッセという名称)が始まるなど歴史は古い。
ヨーロッパ野球選手権では最多優勝を誇り、2000年以降は世界大会でも結果を出し始めた。

アメリカや中南米諸国同様にメジャーリーガー参加のWBCと、その他の国際大会ではチーム力にかなりの差が出る。

真のトップチームで出場のWBCでは、第1回大会でシャイロン・マルティネスが大会初のノーヒットノーランを達成、第2回大会では強豪ドミニカ共和国を2度にわたって撃破し、2次ラウンドに進出している。そして第3回大会ではヨーロッパ勢初の4強進出を果たし、さらに第4回大会でも2大会連続でベスト4となった。

また、千葉ロッテとヤクルトで活躍した代表監督のヘンスリー・ミューレンスは2013年の第3回大会から3大会連続で指揮を執ることになった。

プールAではキューバ、台湾と準々決勝進出を争うことになるが、総合力ではオランダとキューバが台湾より上と思われる。

 

 

主な国際大会戦績

ワールド・ベースボール・クラシック
2006年 1次ラウンド敗退
2009年 2次ラウンド敗退
2013年 ベスト4
2017年 ベスト4

 

オリンピック
1984年 ロサンゼルス五輪 ヨーロッパ大陸予選敗退
1988年 ソウル五輪 予選リーグ敗退
1992年 バルセロナ五輪 ヨーロッパ大陸予選敗退
1996年 アトランタ五輪 5位
2000年 シドニー五輪 5位
2004年 アテネ五輪 6位
2008年 北京五輪 7位
2021年 東京五輪 世界最終予選敗退

 

WBSCプレミア12
2015年 5位
2019年 12位

 

 

WBC2023 オランダ代表メンバー

投手
マイク・ボルセンブルック(レーゲンスブルクL 🇩🇪)
トム・デブロック(アムステルダムP 🇳🇱)
ジェイデン・エスタニスタ(フィラデルフィアP傘下 🇺🇸)
ディラン・フレイリー(ホーフトドルフP 🇳🇱)
ウェンデル・フローランス(独立リーグ 🇺🇸)
ライアン・ハンティントン(キュラソーN 🇳🇱)
ラルス・ハイアー(HCAW 🇳🇱)
ケビン・ケリー(コロラドR傘下 🇺🇸)
ラース・ハイヤー(HCAW 🇳🇱)
アントーン・ケリー(ピッツバーグP傘下 🇺🇸)
シャイロン・マルティス(FA)
エリック・メンデス・マトス(アリゾナDB 🇺🇸)
フランクリン・ヴァンガープ(FA)
デレク・ウェスト(ヒューストンA傘下 🇺🇸)

 

捕手
チャドウィック・トロンプ(アトランタB 🇺🇸)
ダシェンコ・リカルド(キュラソーN 🇳🇱)
シンクナーフ・ループストック(アムステルダムP 🇳🇱)

 

内野手

ジェレミ・プロファー(キュラソーN 🇳🇱)
ザンダー・ボガーツ(サンディエゴP 🇺🇸)
ジョナサン・スコープ(デトロイトT 🇺🇸)
ディディ・グレゴリウス(FA)
ザンダー・ウィール(ミネソタT傘下 🇺🇸)
アンドレルトン・シモンズ(FA)
ドウェイン・ケンプ(キュラソーN 🇳🇱)
シャルロン・スコープ(アムステルダムP 🇳🇱)

 

外野手
レイパトリック・デイッダー(キュラソーN 🇳🇱)
ウラディミール・バレンティン(FA)
ジョシュ・パラシオス(ピッツバーグP傘下 🇺🇸)
リッチー・パラシオス(クリーブランドG 🇺🇸)
ロジャー・バーナディーナ(キュラソーN 🇳🇱)

 

 

スタメン予想

1. 左 ジェレミ・プロファー
2. 一 ディディ・グレゴリウス
3. 遊 ザンダー・ボガーツ
4. 二 ジョナサン・スコープ
5. 中 ロジャー・バーナディーナ
6. 指 ウラディミール・バレンティン
7. 右 リッチー・パラシオス
8. 捕 チャドウィック・トロンプ
9. 三 アンドレルトン・シモンズ

 

 

注目選手

投手

ケンリー・ジャンセン

上記のロースターには掲載していないが、通算391セーブの剛腕クローザー。元捕手で第2回大会にはキャッチャーで出場している。

今大会は1次ラウンド、準々決勝には参加せず、オランダ代表が決勝ラウンド進出した場合のみ出場予定である。

 

内野手

ザンダー・ボガーツ

超攻撃型ショートで、守備力の評価は低い。なので代表ではサードを守ることが多いが、今大会はどうだろうか。

 

アンドレルトン・シモンズ

かつてのメジャー最高の遊撃手で、大谷翔平のチームメイトでもあったが、現在は無所属状態である。もう一度WBCで、シモンズの怪物級のディフェンス力を見たい。

 

外野手

ウラディミール・バレンティン

日本の野球ファンとしてはやはり注目だろう。NPBのシーズン最多本塁打記録保持者。

一昨年に福岡ソフトバンクを退団後、昨年メキシカン・リーグでプレイしたがシーズン途中で自由契約となった。あらためて、WBC終了後の現役引退を示唆しているが、活躍次第ではどうなるかわからない。