侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

WBC2026 1次ラウンド・プールA展望 コロンビア編:奪い取ってきた予選組の意地が、本命不在のプールで牙を研ぐ

コロンビア代表編

プールA

2026年3月6日〜11日

プエルトリコ:サンファン(ヒラム・ビソーン・スタジアム)

🇵🇷 プエルトリコ

🇨🇺 キューバ

🇨🇦 カナダ

🇵🇦 パナマ

🇨🇴 コロンビア(予選通過チーム)

 

第4回大会まではWBC本選出場は16ヶ国で、1次ラウンドは各プール4ヶ国のリーグ戦で争われていたが、前大会からは出場が20ヶ国となり、1次ラウンドは5ヶ国で戦うことになった。

1次ラウンドは4つのプールに分けられ、それぞれサンファン、ヒューストン、東京、マイアミが会場となる。

今回はプエルトリコのサンファンが舞台となる、プールAの予選通過国コロンビア代表を見ていきたい。

 

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コロンビア代表について

WBSCランキング:13位

コロンビアと聞けば、多くの人はまずサッカーを思い浮かべる。

それは事実だし、否定する理由もない。野球はこの国ではカリブ海沿岸に根を張るローカルスポーツに過ぎない。

国際舞台での歩みは決して派手ではない。オリンピックにもプレミア12にもあまり縁がなく、WBC初出場は2017年大会。予選を勝ち抜いた末の本大会だったが、結果は1次ラウンド敗退。

ただし、その敗退はただの沈黙ではなかった。カナダを破ってWBC初勝利を挙げ、さらにアメリカ、ドミニカ共和国という“優勝経験国”を相手に、延長戦までもつれ込む接戦を演じている。勝てなかった、だが崩れもしなかった。

プロ選手本格参加以前のワールドカップに目を向ければ、優勝2回、準優勝2回、3位2回という妙に整った実績が並ぶ。

忘れられがちだが、野球という競技がこの国から完全に欠落していたわけではないということだ。

 

そして2026年。軸は明確だ。左腕のホセ・キンタナと、右腕のフリオ・テヘラン。このWエースが噛み合った瞬間、コロンビアは一気に“分からない存在”へと変貌する。本命不在のプールAにおいて、それは何より厄介な属性だ。

秩序はない。確信もない。

だが、だからこそ予測は裏切られ、物語は転がる。プールAは、最後のアウトまで、目を離せない。

 

 

 主な国際大会の成績

ワールド・ベースボール・クラシック

2006年 第1回WBC:不参加

2009年 第2回WBC:不参加

2013年 第3回WBC:予選敗退

2017年 第4回WBC:1次ラウンド敗退

2023年 第5回WBC:1次ラウンド敗退

 

オリンピック

1984年 ロス五輪:米大陸予選敗退

1988年 ソウル五輪:予選不参加

1992年 バルセロナ五輪:予選不参加

1996年 アトランタ五輪:予選不参加

2000年 シドニー五輪:予選不参加

2004年 アテネ:米大陸予選敗退

2008年 北京五輪:米大陸予選敗退

2021年 東京五輪:米大陸予選敗退 

 

WBSCプレミア12

2015年 第1回プレミア12:ランキング外

2019年 第2回プレミア12:ランキング外

2024年 第3回プレミア12:ランキング外

 

 

 

コロンビア代表メンバー

投手

エルキン・アルカラ(26 MLB傘下)

エイドリアン・アルメイダ(19 MLB傘下)

オースティン・バーグナー(45 MLB傘下)

ダニス・コレア(41 不明)

ナビル・クリスマット(62 FA)

ペドロ・ガルシア(72 不明)

リオ・ゴメス(92 不明)

ヤプソン・ゴメス(36 不明)

タイロン・ゲレロ(56 ボストンRS)

デビッド・ロードイ(39 不明)

エマーソン・マルティネス(96 不明)

ルイス・パティーニョ(77 不明)

ホセ・キンタナ(62 FA)

ジョン・ロメロ(73 不明)

レイバー・サンマルティン(22 MLB傘下)

フリオ・テヘラン(49 不明)

ギジョ・スニガ(66 MLB傘下)

 

捕手

ホルヘ・アルファロ(38 MLB傘下)

エリアス・ディアス(46 FA)

カルロス・マルティネス(70 不明)

 

内野手

マイケル・アロヨ(8 MLB傘下)

ジョーダン・ディアス(13 不明)

ダヤン・フリアス(71 MLB傘下)

レイナルド・ロドリゲス(17 不明)

ドノバン・ソラーノ(7 不明)

ジョー・ウルシェラ(29 不明)

 

外野手

B ・ブエルバス(12 オークランドA)

グスタボ・カンペロ(57 ロサンゼルA)

イエス・マリアガ(16 不明)

ハロルド・ラミレス(43 不明)

 

 

 

注目の選手

投手

ホセ・キンタナ (FA)

1989年生 37歳

コロンビア代表の軸、ホセ・キンタナ。

150km/hを超えるストレートを基調に、縦に割れるカーブ、そして緩急を断ち切るチェンジアップ。

コントロールは安定し、四球は少ない。崩れないという資質は、短期決戦において何よりの武器になる。

2016年にはMLBオールスターに選出。長いキャリアの中でローテーションを守り続けてきた実績は、単なる数字以上の重みを持つ。WBCはこれで2大会連続出場。国を背負うことに、もう戸惑いはない。

爆発力ではなく、持続力。

激情ではなく、精度。

キンタナが試合の温度を下げきったとき、コロンビアは初めて“番狂わせ”を現実に変える。プールAの均衡を、左腕ひと振りで揺らす存在である。

 

捕手

エリアス・ディアス (サンディエゴP)

1990年生 35歳

選択は、ときにアイデンティティよりも切実となる。

ベネズエラ出身。それでも彼は、出場機会の多いコロンビア代表を選んだ。合理か、野心か。いずれにせよ、その決断はチームに現実的な強度をもたらす。

捕手としての最大の武器は、疑いようがない。完全無欠のキャノン──そう形容される“爆肩”。

打席でも勝負弱さはない。長打力を秘め、試合の流れを一振りで引き寄せる瞬間を持っている。

だが彼の本質は、むしろマスクの奥にある。投手を落ち着かせ、ゲームを設計し、緊張の糸を張り続ける冷静さ。

国籍の境界を越えて選ばれた場所で、彼は証明しようとしている。必要とされることの意味を。

ディアスの右肩が火を吹くたびに、コロンビアは守備から試合を支配する。短期決戦において、その強度は、何よりも信用に値する。

 

 

 

1次ラウンド・プールA コロンビア代表日程(日本時間)

プールA

ヒラム・ビソーン・スジアム(プエルトリコ)

3月7日(土) 08:00

🇵🇷 プエルトリコ vs コロンビア 🇨🇴

 

3月8日(日) 01:00

🇨🇴 コロンビア vs カナダ 🇨🇦

 

3月9日(月) 01:00

🇨🇴 コロンビア vs キューバ 🇨🇺

 

3月10日(火) 01:00

🇨🇴コロンビア vs パナマ🇵🇦