侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

WBC2026 1次ラウンド・プールB展望 ブラジル編:均衡を壊すのは主旋律ではない、その誇りと無名の意志──悲願のWBC初勝利へ

ブラジル代表編

プールB

2026年 3月6日〜11日

アメリカ:ヒューストン(ダイキン・パーク)

🇺🇸 アメリカ

🇲🇽 メキシコ

🇮🇹 イタリア

🇬🇧 イギリス

🇧🇷 ブラジル (予選通過チーム)

 

第4回大会まではWBC本選出場は16ヶ国で、1次ラウンドは各プール4ヶ国のリーグ戦で争われていたが、前大会からは出場が20ヶ国となり、1次ラウンドは5ヶ国で戦うことになった。

1次ラウンドは4つのプールに分けられ、それぞれサンファン、ヒューストン、東京、マイアミが会場となる。

今回はアメリカのヒューストンが舞台となる、プールBのカナリア軍団を見ていきたい。

 

 

                        🔽Contents🔽

 

 

ブラジル代表について

WBSCランキング:22位

予選を突破し、2013年以来二度目の本大会出場となったブラジル。そこには「野球新興国」という言葉では収まりきらない、別種の震えがあった。

ブラジル野球の根は、移民の歴史とともにある。とりわけ日系社会の存在は大きい。かつて海を渡った人々が持ち込んだ白球は、やがて土着し、混ざり合い、サンバのリズムとは異なる拍動を生んだ。

爆発的なスターは、いないかもしれない。だが、だからこそ均質で、だからこそ粘る。点差は広がらない。試合は常に、どこかで軋む。

相手にとってそれは、予定調和を拒まれる感覚に近い。ブラジルは派手に殴らない。代わりに、削る。削り続ける。

南米のなかで、野球は決して主旋律ではなかった。だが脇役であることは、劣位を意味しない。むしろ、主役を羨まず、主役を恐れないという強さを育てる。

WBCという極端な短期決戦において、その「恐れなさ」は時に、戦術や実績を凌駕する可能性を感じさせる。

だがまずは2013年では未到達に終わった大会初勝利、次回大会への出場権獲得が最大目標だろう。

 

 

 

主な国際大会の成績

ワールド・ベースボール・クラシック

2006年 第1回WBC:不参加

2009年 第2回WBC:不参加

2013年 第3回WBC:1次ラウンド敗退

2017年 第4回WBC:予選敗退

2023年 第5回WBC:予選敗退

 

オリンピック

1984年 ロス五輪:米大陸予選敗退

1988年 ソウル五輪:米大陸予選敗退

1992年 バルセロナ五輪:米大陸敗退

1996年 アトランタ五輪:米大陸予選敗退

2000年 シドニー五輪:米大陸予選敗退

2004年 アテネ五輪:米大陸予選敗退

2008年 北京五輪:米大陸選辞退

2021年 東京五輪:米大陸予選敗退

 

WBSCプレミア12

2015年 第1回プレミア12:ランキング外

2019年 第2回プレミア12:ランキング外

2024年 第3回プレミア12:ランキング外

 

 

 

ブラジル代表メンバー

投手

ピエトロ・アルバネス(40 不明)

ガブリエル・バルボサ(31 MLB傘下)

J・コントレラス(21 ブレスト・トリニティ高校)

ティアゴ・ダ・シルバ(22 LMB)

ムリロ・グベア(34 BBC)

金伏ウーゴ(66 BBC)

P・ダ・コスタ・レモス(38 MLB傘下)

トマス・ロペス(35 コロンビア大学)

ダニエル・ミサキ(19 MLB傘下)

仲尾次オスカル(41 エナジック)

エリック・パルディーニョ(43 LMB)

沢山優介(18 ヤマハ)

ボー・タカハシ(36 埼玉西武L)

ティアゴ・ビエイラ(49 LMB/元読売G)

ヘクター・ビジャロエル(4 BBC)

 

捕手

ガブリエル・ゴメス(28 MLB傘下)

エンゾ・ハヤシダ(20 MLB傘下)

マテウス・シルバ(13 BBC)

ガブリエル・カルモ(7 FD1)

 

内野手

ダンテ・ビシェットJr(77 フリー)

伊藤ヴィットル(1 阪神T通訳)

興梠フェリペ(2 MJG島根)

フェリペ・ミズコシ(39 BBC)

西山チアゴ(12 日体大)

レオナルド・レジナット(5 LMB)

ルーカス・ホジョ(15 フリー)

 

外野手

オスヴァルド・カルヴァリョ(6 不明)

ガブリエル・マシエル(3 MLB傘下)

ビクター・マスカイ(17 不明)

ルーカス・ラミレス(24 MLB傘下)

 

 

 

注目選手

投手

ボー・タカハシ(埼玉西武L)

1997年生 29歳

ブラジル代表が計算できる数少ない先発候補。その一人がボー・タカハシだ。

最速は150キロ前後。持ち球はストレート、カーブ、チェンジアップを軸に、カット系も織り交ぜる。三振を量産するタイプではないが、低めを丁寧に突き、ゴロを打たせる投球が身上だ。

プロキャリアの大半を日本で過ごし、西武ライオンズでは主に先発・ロングリリーフとして起用されてきた。

与四球を抑え、試合を壊さない安定感が評価される一方、被本塁打をいかに減らせるかが課題でもある。

 

ブラジル代表においては、その経験値が際立つ。国際大会特有の緊張下で、ゾーン内で勝負できる左腕は貴重な存在。

強豪相手に大量点は望みにくいチーム事情を考えれば、6回3失点──その水準を現実的に狙えるかどうかが鍵になる。

爆発力ではなく、均衡の維持。ボー・タカハシの役割は明確だ。

試合を接戦のまま後半へ運ぶこと。その任務を遂行できるかどうかが、ブラジルの命運を左右する。

 

内野手

レオナルド・レジナット

1990年生 35歳

ブラジル代表の時間を最も長く知る男、レオナルド・レジナット。

MLBマイナーリーグ、ベネズエラ、そしてメキシコ。2025年にはメキシコリーグで自己最多となる16本塁打を記録。

予選でも結果は明確だった。13打数5安打4打点。本戦出場を引き寄せたのは、偶然ではない。

WBC2013の日本戦では、田中将大からタイムリー。杉内俊哉から二塁打。さらに摂津正からも適時二塁打。

強豪を相手に臆することなく、芯で捉えた打球が外野を割った。

あの記憶は、単なる過去の栄光ではない。ブラジル野球が世界と対峙できる可能性を見せつけた瞬間だった。

本職は内野手。複数ポジションを守るユーティリティ性を備えている。

レジナットはブラジルの象徴である。若手が増え、世代が移ろうなかで、なお代表に立ち続ける理由。その理由は言葉ではなく、打席で示される。彼の存在は過去と現在を接続する装置となる。

魂とは、叫ぶことではない。続けることだ。

 

 

 

1次Rブラジル代表日程(日本時間)

プールB

ダイキン・パーク(米・ヒューストン)

3月7日(土) 10:00

🇺🇸 アメリカ vs ブラジル 🇧🇷

 

3月8日(日) 03:00

🇧🇷 ブラジル vs イタリア 🇮🇹

 

3月9日(月) 10:00

🇧🇷 ブラジル vs メキシコ 🇲🇽

 

3月10日(火) 02:00

🇧🇷 ブラジル vs イギリス 🇬🇧

 

 

決勝ラウンド日程(日本時間)

準々決勝1

ダイキン・パーク

2026年3月14日(土) 9:00

POOL B 1位 ー POOL A 2位

 

2026年3月15日(日)

4:00 POOL A 1位 ー POOL B 2位

 

※アメリカが進出した場合はPOOL Bでの順位に関わらず、3月14日(土)に試合が行われます。

 

準々決勝2

ローンデポ・パーク

2026年3月14日(土) 7:30

POOL D 1位 ー POOL C 2位

 

2026年3月15日(日) 10:00

POOL C 1位 ー POOL D 2位 

 

※日本が進出した場合はプールCでの順位に関わらず、3月15日(日)に試合が行われます。

 

────────────────

準決勝

ローンデポ・パーク

2026年3月16日(月) 9:00

準々決勝 勝者 ー 準々決勝 勝者

 

2026年3月17日(火) 9:00

準々決勝 勝者 ー 準々決勝 勝者

 

──────────────────

決勝

ローンデポ・パーク

2026年3月18日(水) 9:00

準決勝 勝者 ー 準決勝 勝者

 

 

 

 

 

 

 

f:id:wataridori73:20260305081413j:image