オーストラリア代表編
1次ラウンド
プールC
2026年3月5日〜10日
日本/東京(東京ドーム)
🇯🇵 日本
🇦🇺 オーストラリア
🇰🇷 韓国
🇨🇿 チェコ
🇹🇼 台湾(予選通過チーム)
第4回大会まではWBC本選出場は16ヶ国で、1次ラウンドは各プール4ヶ国のリーグ戦で争われていたが、前大会からは出場が20ヶ国となり、1次ラウンドは5ヶ国で戦うことになった。
1次ラウンドは4つのプールに分けられ、それぞれサンファン、ヒューストン、東京、マイアミが会場となり、日本は当然のことにプールCとなる東京プールで戦う。
ということで、1次ラウンド東京プールを展望していきたい。
今回はオーストラリア代表。
🔽Contents🔽
オーストラリア代表について
WBSCランキング:11位
前回大会、オーストラリア代表はついにベスト8という線を越えた。
それは番狂わせという言葉では処理しきれない、時間をかけて積み上げてきたものが、ようやく結果として表に出た瞬間だったはずだ。
ただし2026年大会において、その記憶はすでに安全な資産ではない。プールCからは中国が外れ、代わりに台湾が入る。
地味だが決定的な変更によって、決勝トーナメントへの道は静かに、しかし確実に狭められた。
それでもオーストラリアは、打つことをやめない。というより、このチームは最初から「打って勝つ」以外の設計図を持っていない。
前回大会で韓国を上回った試合と同様に、勝敗は常にスコアボードの上で処理される。ミード、バザーナ。内野に並ぶ若い名前には、将来という言葉が過剰なほど貼りついている。
打線は厚くなり、前回よりも長く、重くなった。それは成長であり、同時に賭けでもある。
構成を見ると、相変わらず強そうには見えない。ABL所属の選手と、MLBマイナーリーガーが中心。スター性は乏しく、名簿だけなら評価は低い。
だが大会が終わると、なぜか想定より先に残っていることがあるのだ。オーストラリア代表とは、常に評価の外側から大会に入り込んでくるチームだ。
2023年大会のベスト8も、派手さはなかったが、チームとしての完成度は高かった。
その理由は明確だ。個よりも役割。国際舞台を何度も経験してきた選手たちは、試合の温度をよく知っている。短期決戦になるほど、このチームは現実的になる。
ひとりの投手に依存せず、球質もテンポも異なる投手を細かくつなぐ。相手打線の反応を見ながら、必要なところだけを突く継投。2023年大会で際立っていたのは、四死球の少なさだった。
とはいえ2026年大会でも、投手陣が楽になるわけではない。先発にもブルペンにも、試合を単独で支配するMLB級の存在は少ない。継投は戦術であると同時に、常に賭けでもある。代え時を誤れば、一気に崩れる危うさは消えない。
オーストラリア代表は、成熟しつつある。しかし同時に、不安定でもある。打撃の快楽と、投手運用の緊張。その落差のなかで、このチームが再び境界線を越えられるかどうかは、今回もまた、試合が始まるまで誰にもわからない。
主な国際大会戦績
ワールド・ベースボール・クラシック
2006年 第1回WBC:1次ラウンド敗退
2009年 第2回WBC:1次ラウンド敗退
2013年 第3回WBC:1次ラウンド敗退
2017年 第4回WBC:1次ラウンド敗退
2023年 第5回WBC:ベスト8
オリンピック
1984年 ロス五輪:アジア地区予選敗退
1988年 ソウル五輪:6位
1992年 バルセロナ五輪:アジア地区予選敗退
1996年 アトランタ五輪:7位
2000年 シドニー五輪:7位
2004年 アテネ五輪:準優勝
2008年 北京五輪:世界最終予選敗退
2021年 東京五輪:世界最終予選出場辞退
プレミア12
2015年 第1回プレミア12: ランキング外
2019年 第2回プレミア12:6位
2024年 第3回プレミア12:7位
オーストラリア代表
投手
アレックス・ウェルズ(8 ABL)
ラクラン・ウェルズ(19 LG・T)
トッド・ヴァン・スティーンセル(21 ABL)
ミッチ・ニューンボーン(22 MLB傘下)
カイ・ハンプトン(26 ABL)
ワーウィック・ソーポルド(30 ABL)
ジャック・オローリン(37 FA)
コーエン・ウィン(38 ABL)
コナー・マクドナルド(39 ABL)
サム・ホランド(40 ABL)
ジョシュ・ヘンドリクソン(44 ABL)
キーレン・ホール(46 ABL)
ブレイク・タウンゼント(54 MLB傘下
ジョン・ケネディ(55 ABL)
クーパー・モーガン(65 ABL)
捕手
ミッチェル・エドワーズ(1 ABL)
ロビー・パーキン(9 FA)
アレックス・ホール(10 ABL)
内野手
ローガン・ウェイド(4 ABL)
ロビー・グレニンディン(6 ABL)
カーティス・ミード(16 シカゴWS)
ジョージ・カリル(28 ABL)
ジャリッド・デール(43 起亜T)
リクソン・ウィングローブ(52 ABL)
トラヴィス・バザナ(64 MLB傘下)
外野手
アーロン・ホワイトフィールド(2 FA)
ティム・ケネリー(23 ABL)
ウルリッヒ・ボヤルスキ(25 FA)
クリス・バーク(34 FA)
マックス・ダーリントン(36 MLB傘下)
スタメン予想
しばらくお待ちください。
注目選手
内野手
トラビス・バザーナ(グリーブランドG傘下)
2002年生 23歳
現実感が欠落しているような数字だ。
2024年、オレゴン州立大学で60試合に出場し、打率.407、28本塁打、OPS1.479。
結果として、MLBドラフトでは全体1位で指名された。その事実だけで、説明は半分終わってしまう。
内野を主戦場とする左打ち。構えは大きくないが、打球は遠い。
力でねじ伏せるというより、打球の行き先を最初から知っているような打撃をする。吉田正尚の打撃を参考にしているという話も、その線の細さを裏づける。
プレミア12では、若いながらオーストラリア代表の中心として打席に立った。
背負うことを、特別な言葉で語らない。そのかわり、打席に入るたびに同じ時間を繰り返す。
国際大会への強い思いも、母国の若い選手たちへの影響も、本人の中ではたぶん分けられていない。
カーティス・ミード(シカゴWS)
2000年生 25歳
メジャーリーガー、という言葉がいちばん静かに似合う。2023年にMLBデビュー。派手な登場ではなかったが、そこに居続けるための技術は最初から備わっていた。コンタクトとパワーを両立させた打撃。数字よりも、打席の中での迷いの少なさが印象に残る。
右打ち。内野を中心に複数ポジションを守れる柔軟さがあり、試合の途中で役割が変わっても、表情はほとんど変わらない。トッププロスペクトとして長く注目されてきたが、本人はその時間を急がなかった。結果として、メジャーの時間に身体が追いついてきた。
前回のWBCは怪我で欠場した。その不在は、オーストラリア代表にとって小さくなかった。もし今回出場すれば、打線の中心になる。声を張るタイプではないが、打順が回ってくるだけで、ベンチの空気が少し整う。
短期決戦では、こういう打者が効いてくる。一打で流れを壊すのではなく、流れが壊れないようにする存在。侍ジャパンにとっては、打ち取ったはずの感触が、あとから違っていたと気づかされる相手かもしれない。
1次R オーストラリア戦日程
東京ドーム(日本・東京)
3月5日(木) 12:00
🇹🇼 台湾 vs オーストラリア 🇦🇺
3月6日(金) 12:00
🇦🇺 オーストラリア vs チェコ 🇨🇿
3月8日(日) 19:00
🇦🇺 オーストラリア vs 日本 🇯🇵
3月9日(月) 19:00
🇰🇷 韓国 vs オーストラリア 🇦🇺
決勝ラウンド日程(日本時間)
準々決勝1
ダイキン・パーク
3月14日(土) 9:00
POOL B 1位 ー POOL A 2位
3月15日(日)4:00
POOL A 1位 ー POOL B 2位
※アメリカが進出した場合はPOOL Bでの順位に関わらず14日(土)に試合が行われます。
準々決勝2
ローンデポ・パーク
3月14日(土) 7:30
POOL D 1位 ー POOL C 2位
3月15日(日) 10:00
POOL C 1位 ー POOL D 2位
※日本が進出した場合はプールCでの順位に関わらず、15日(日)に試合が行われます。
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準決勝
ローンデポ・パーク
3月16日(月) 9:00
準々決勝 勝者 ー 準々決勝 勝者
3月17日(火) 9:00
準々決勝 勝者 ー 準々決勝 勝者
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決勝
ローンデポ・パーク
3月18日(水) 9:00
準決勝 勝者 ー 準決勝 勝者