侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

WBC2026 1次R プールC展望 チェコ共和国代表編:欧州から約束の地へ、3年ぶりの帰還

チェコ共和国代表

1次ラウンド

プールC

2026年3月5日〜10日

日本/東京(東京ドーム)

🇯🇵 日本

🇦🇺 オーストラリア

🇰🇷 韓国

🇨🇿 チェコ

🇹🇼 台湾(予選通過チーム)

 

第4回大会まではWBC本選出場は16ヶ国で、1次ラウンドは各プール4ヶ国のリーグ戦で争われていたが、前大会からは出場が20ヶ国となり、1次ラウンドは5ヶ国で戦うことになった。

1次ラウンドは4つのプールに分けられ、それぞれサンファン、ヒューストン、東京、マイアミが会場となり、日本は当然のことにプールCとなる東京プールで戦う。

ということで、1次ラウンド東京プールを展望していきたい。

今回は、初出場の前大会で歴史的1勝を挙げたチェコ代表。

 


                       🔽Contents🔽

 

 

チェコ共和国代表について

WBSCランキング:15位


予選を勝ち上がり、半ば物語のようにして第5回ワールド・ベースボール・クラシックの舞台へと辿り着いたチェコ代表は、そこで中国に歴史的な1勝を挙げ、その勝利を通行証として、第6回大会への扉を自らの手で開いた。


上背のある選手が多い。体格だけを見れば粗さを想像してしまうが、実際にグラウンドに立つ彼らの守備は驚くほど静かだ。

とりわけ内野のスローイングとキャッチングには、速さや強さよりも、手触りのよさがある。ボールが吸い込まれるように収まり、送られる。その一連の動作を眺めていると、なぜか「美しい」という言葉が頭に浮かぶ。

ヨーロッパ野球選手権大会には1997年以降、欠かさず顔を出してきた。派手な躍進はないが、気づけばそこにいる。

そんな年月の積み重ねが、最新のWBSC世界野球ランキング15位という数字に結実している。オランダ、イタリアの背中はまだ数字以上に遠いかもしれないが、それでもヨーロッパの3番手という立ち位置を、彼らは確かに手に入れた。

出場枠が拡大される第4回プレミア12、その予選大会への切符もまた、その延長線上にある。


この代表チームが少しだけ特別なのは、ヨーロッパでは珍しく、ほとんどが本国出身、チェコ国内リーグ──チェコ・エクストラリーガの選手で構成されている点だ。

医者がいて、消防士がいて、教師がいて、金融アナリストがいる。

野球選手である前に、生活がある。その事実が、日本ではエピソードとして消費されたが、彼らにとっては日常そのものだ。

前回大会では、休暇が取れず、グラウンドに立てなかった選手もいたという。


前回のWBCでは、中国を相手に劇的な逆転で初勝利を挙げた。しかし今回は、代わりに台湾が東京ラウンドに入ってくる。舞台の温度は確実に上がった。

奇跡は、同じ場所では繰り返されにくい。

そう考えるなら、現実的な目標をはっきりと掲げるべきだろう。

この大会で、もう一度勝つこと。

2勝目。その数字の重みを、チェコ代表はきっと、誰よりもよく知っている。

 

 

 

主な国際大会戦績


ワールド・ベースボール・クラシック

2006年 第1回WBC:不参加

2009年 第2回WBC:不参加

2013年  第3回WBC:予選大会敗退

2017年  第4回WBC:予選大会敗退

2023年  第5回WBC:1次ラウンド敗退


オリンピック

1992年  バルセロナ五輪:欧州予選敗退

1996年  アトランタ五輪:欧州予選敗退

2000年 シドニー五輪:欧州予選敗退

2004年 アテネ五輪:欧州予選敗退

2008年 北京五輪:欧州予選敗退

2021年   東京五輪:欧州予選敗退

 

プレミア12

2015年  第1回プレミア12:ランキング外

2019年  第2回プレミア12:ランキング外

2024年 第3回プレミア12:ランキング外

 

 

 

WBC2026 チェコ代表メンバー

投手

ジェフ・バート(19 CEB)

フィリップ・カプカ(14 CEB)

トーマス・ダフェック(7 CEB)

ルーカス・エルコリ(63 CEB)

ルーカス・フルーチ(88 CEB)

フィリップ・コルマン(26 CEB)

ミハル・コヴァラ(3 ジョージア工科大)

マレク・ミナリク(15 CEB)

ヤン・ノヴァク(18 CEB)

トーマス・オンドラ(57 CEB)

ダニエル・パディサック(42 CEB)

オンドレイ・サトリア(35 CEB)

マーティン・シュナイダー(13 CEB)

オンドレイ・ヴァンク(23 CEB)

ボリス・ヴェチェルカ(54 CEB)

 

捕手

マトゥス・ブベニク(21 CEB)

マーティン・セルベンカ(55 CEB)

マルティン・ゼレンカ(38 CEB)

 

内野手

マーティン・セルビンカ(78 CEB)

ライアン・ジョンソン(30 CEB)

ヴォイテック・メンシク(77 CEB)

マーティン・ムジク(49 CEB)

ヤン・ポスピシル(27 CEB)

ミラン・プロコップ(56 不明)

テリン・ヴァヴラ(6 MLB傘下)

 

外野手

マレク・フルプ( 73 LMB)

ウィリアム・エスカラ(5 北米独立L)

マレク・クレイジルク(97 CEB)

マックス・プレジダ(2 CEB)

ミハル・シンデルカ(11 CEB)

 

※CEB=チェコ・エクストラリーガ

※LMB=メキシカンリーグ

 

 

 

スタメン予想

しばらくお待ちください。

 

 

 

注目選手

マレク・フルプ

1999年生 27歳

マレク・フルプの身体は、最初から説明過多である。身長193センチ、体重100キロ。

走る、投げる、打つ、そのどれもが過剰で、しかも同時に存在している。

右打席に立つと、バットよりも先に体格が主張してくる。そのアグレッシブな所作も含めて、彼はいつの間にか「チェコのジャッジ」と呼ばれるようになった。

誉め言葉だが、少し重い。


2024年シーズンの途中、NPB初のチェコ出身選手として、フルプは巨人に育成枠で迎え入れられた。

異国の球団、異なるリズムの野球。翌年7月には支配下登録。

名前は、ようやく正式に名簿へ書き込まれた。だが、その線は細く、弱かった。

怪我もあり一軍での出場はわずか2試合。数字は短く、時間はさらに短い。

結果だけを見れば、物足りなさは否定できない。だが、フルプの野球はいつも「途中」で終わっているように見える。

身体だけが先に完成してしまい、環境と物語が追いつかなかった。その違和感ごと、彼はチェコ代表としてフィールドに立つ。

大きな体は、時に期待を運び、時に沈黙を引きずる。

マレク・フルプは、その両方を抱えたまま、まだ打席に立とうとしている。

 

 

 

1次R チェコ代表日程

プールC

東京ドーム(日本・東京)


3月5日(木) 19:00

🇨🇿 チェコ vs 韓国 🇰🇷


3月6日(金) 12:00

🇦🇺 オーストラリア vs チェコ 🇨🇿


3月7日(土) 12:00

🇹🇼 台湾 vs チェコ 🇨🇿


3月10日(火) 19:00

🇨🇿 チェコ vs 日本 🇯🇵

 


決勝ラウンド日程(日本時間)

準々決勝1

ダイキン・パーク

2026年3月14日(土) 9:00

POOL B 1位 ー POOL A 2位


2026年3月15日(日)

4:00 POOL A 1位 ー POOL B 2位


※アメリカが進出した場合はPOOL Bでの順位に関わらず、3月14日(土)に試合が行われます。

 

準々決勝2

ローンデポ・パーク

2026年3月14日(土) 7:30

POOL D 1位 ー POOL C 2位


2026年3月15日(日) 10:00

POOL C 1位 ー POOL D 2位 


※日本が進出した場合はプールCでの順位に関わらず、3月15日(日)に試合が行われます。

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準決勝

ローンデポ・パーク

2026年3月16日(月) 9:00

準々決勝 勝者 ー 準々決勝 勝者


2026年3月17日(火) 9:00

準々決勝 勝者 ー 準々決勝 勝者


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決勝

ローンデポ・パーク

2026年3月18日(水) 9:00

準決勝 勝者 ー 準決勝 勝者