侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

WBC2026 1次ラウンド・プールD展望 ベネズエラ編:永遠の優勝候補、その言葉だけが先に走る国

ベネズエラ代表編

プールD

2026年3月6日〜11日

アメリカ/マイアミ(ローンデポ・パーク)

🇻🇪 ベネズエラ

🇩🇴 ドミニカ共和国

🇳🇱 オランダ

🇮🇱 イスラエル

🇳🇮 ニカラグア(予選通過チーム)

 

第4回大会まではWBC本選出場は16ヶ国で、1次ラウンドは各プール4ヶ国のリーグ戦で争われていたが、前大会からは出場が20ヶ国となり、1次ラウンドは5ヶ国で戦うことになった。

1次ラウンドは4つのプールに分けられ、それぞれサンファン、ヒューストン、東京、マイアミが会場となる。

今回は、侍ジャパンとは準々決勝で対戦する可能性があるマイアミのプールD、ベネズエラ・ボリバル共和国、すなわちベネズエラ代表。

 

 

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ベネズエラ代表について

WBSCランキング:5位

 

ベネズエラからは、昨シーズンMLBで92人がプレーし、オールスターに3人が出場した。

また、ベネズエラ唯一の殿堂入り選手で、60年代にホワイトソックスなどで活躍したルイス・アパリシオ。70年代レッズの正遊撃手デーブ・コンセプシオン。90年代から00年代にかけて11度のゴールドグラブ賞を受賞したオマー・ビスケルなど、ベネズエラは名遊撃手の輩出国でもある。

 

正式名称はベネズエラ・ボリバル共和国。

南米大陸の北縁にあって、カリブ海に顔を向け、東にガイアナ、西にコロンビア、背後にブラジルを抱える国だ──と、地図的な説明を書いているあいだにも、現実のほうは落ち着かない。

年が明けて間もない1月2日、ニコラス・マドゥロ大統領がアメリカ軍に拘束されたという報が流れ、国はまたざわついた。

それでもWBCだけは、何事もなかったかのように予定どおりやって来るようだ。

野球はいつも、政治とは距離を取る。そうでなければいけない。

 

ベネズエラはアメリカと同じで、WBCとそれ以外の国際大会とでは、まるで別の代表チームになる国だ。

いわばトップチームAとトップチームB。

五輪にも縁がなく、プレミア12でも結果は残せていない。その理由は単純で、AとBのあいだに深い溝がある。

WBCでは毎回、優勝候補の名前に必ず入る。だが、振り返れば過去5大会で最高はベスト4。期待は常に大きく、結果はいつも届かない。永遠の優勝候補──その呼び名から、今年こそ抜け出せるのかどうか。問いだけが、静かに残っている。

 

 

 

主な国際大会の成績

 

ワールド・ベースボール・クラシック

2006年 第1回WBC:2次ラウンド敗退

2009年 第2回WBC:ベスト4

2013年 第3回WBC:1次ラウンド敗退

2017年 第4回WBC:2次ラウンド敗退

2023年 第5回WBC:ベスト8

 

オリンピック

1992年 バルセロナ五輪:米大陸予選敗退

1996年 アトランタ五輪:米大陸予選敗退

2000年 シドニー五輪:米大陸予選敗退

2004年 アテネ五輪:米大陸予選敗退

2008年 北京五輪:米大陸予選敗退

2021年 東京五輪:米大陸予選敗退

 

WBSCプレミア12

2015年 第1回プレミア12:10位

2019年 第2回プレミア12:7位

2024年 第3回プレミア12:4位

 

 

 

WBC2023ベネズエラ代表

投手

カルロス・グスマン(20 MLB傘下)

ダニエル・パレンシア(29 シカゴC)

アンドレス・マチャド(30 オリックスB)

アントニオ・センザテラ(34 コロラドR)

エンマヌエル・デ・ジェズス(37 KT・W)

ホセ・アルバラード(46 フィラデルフィアP)

ヘルマン・マルケス(48 コロラドR)

パブロ・ロペス(49 ミネソタT)

エドゥアルド・ロドリゲス(52 アリゾナDB)

ケイダー・モンテロ(54 デトロイトT)

レンジャー・スアレス(55 ボストンRS)

アンへル・ゼルパ(61 ミルウォーキーB)

オダニエ・モスクエダ(63 MLB傘下)

リカルド・サンチェス(64 マガジャネス)

ホセ・ブットー(70 サンフランシスコG)

エドゥアルド・バザルド(83 シアトルM)

ヨエンドリス・ゴメス(94 シカゴWS)

 

捕手

サルバドール・ペレス(13 カンザスシティR)

ウィリアム・コントレラス(23 ミルウォーキーB)

 

内野手

アンドレス・ヒメネス(0 トロントBJ)

ルイス・アラエス(2 サンディエゴP)

エウヘニオ・スアレス(7 シアトルM)

エセキエル・トーバー(14 コロラドR)

マイケル・ガルシア(23 カンザスシティR)

グレイバー・トーレス(25 デトロイトT)

ウィルソン・コントレラス(40 ボストンRS)

 

外野手

ジャクソン・チョリオ(1 ミルウォーキーB)

ハビエル・サノハ(4 マイアミM)

ウィリヤー・アブレウ(16 ボストンRS)

ロナルド・アクーニャJr(21 アトランタB)

 

 

 

スタメン予想

もうしばらくお待ちください。

 

 

注目の選手

捕手

サルバドール・ペレス(カンザスシティR)

1990年生 35歳

WBCは今大会で4大会連続になる。

代表ユニフォームを着ること自体が、もう特別な出来事ではない。

身長は約190センチ。捕手としてはひと目で大きいが、その大きさが動きを鈍らせることはない。

構えから送球までが速く、捕逸は少ない。強い肩と正確なスローイングは、数字が先に証明している。シーズン盗塁阻止率4割を5度。淡々とした記録だが、簡単に並べられるものではない。

 

打撃では、平均以上どころか、捕手という枠をはみ出すパワーを持っている。

ボールをとらえる技術もあり、当たれば飛ぶ。ただし、待つタイプではない。

フリースインガー、自分から振りにいくタイプで、そのぶん四球は少なく、出塁率は数字ほど伸びない。

それでも、バットで試合の空気を変える力がある。

 

シルバースラッガー賞5回、ゴールドグラブ賞5回、ワールドシリーズMVP1回。第5回WBCではオールWBCチームの捕手に選ばれた。

昨季には捕手として史上8人目となる通算300本塁打にも到達している。経験と実績は、すでに十分すぎるほどだ。

ベネズエラがまた「優勝候補」と呼ばれるなら、その言葉の芯には、この捕手の名前がある。

 

 

内野手

エゼキエル・トーバー(コロラドR)

2001年生 24歳

2023年、本格的にメジャーリーグに定着したトーバーは守備でひたすらにプラスを積み重ねた。

OAAはリーグ3位となる+15を記録、DRSも+13でMLBに颯爽と現れた守備職人。 

打撃面ではメジャーレベルの投手に十分対応できたとは言い難いが、それでもパンチ力は発揮されていてショートとして15本塁打を放った。

ただ選球眼が悪く早打ちの傾向があることなどから打撃面は平均以下という厳しい数字に終わってしまう。

 

レギュラー2年目の2024年は26本塁打とパワーアップ。

自慢の守備でもリーグ2位のDRSプラス10、リーグ最多の435補殺、113併殺を記録。

オフにはゴールドグラブ賞のタイトルを獲得した。一方でナ・リーグではワースト2位の200三振、出塁率も.295と課題も顕著に。

球団組織内随一と言われる遊撃守備が売り物で、フットワークと送球面も及第点である。打撃では積極的に打ちに行くタイプなため、選球眼の向上が望まれている。

 

 

マイケル・ガルシア(カンザスシティR)

2000年生 25歳 

マイケル・ガルシアという内野手は、いわゆるスターの語彙では語りにくい。

だが、試合を眺めていると、彼がそこにいるかどうかで、グラウンドの呼吸が微妙に変わる。

派手な打球を連ねるわけでもなく、強烈な送球で観衆を沸かせることも多くはない。それでも、バットは当たり、足は進み、守備位置は静かに広がっていく。

三塁を軸にしながら、内野の複数ポジションを自然にこなす。その動きには、準備不足や迷いといったものがほとんど見えない。

コンタクト能力は高く、走塁も躊躇がない。何かを決定づけるというより、試合の流れの隙間に入り込み、結果として状況を少しずつこちら側へ引き寄せていくタイプの選手だ。

 

2025年シーズン、三塁手としてゴールドグラブ賞を受賞したことは、彼の仕事がきちんと可視化された瞬間だったのかもしれない。

ロイヤルズにとってガルシアは、欠けて初めてその重要性に気づく存在であり、気づいたときには、もう代わりがいない。

WBCという短期決戦の舞台でも、その静かな確かさは、意外なほど長く効いてくるはずだ。

 

 

外野手

ロナルド・アクーニャ Jr(アトランタB)

1997年生 28歳

パワー・スピード・強肩を高次元で兼ね備えたMLB屈指の5ツールプレイヤー。

強烈なフルスイングで本塁打を量産する一方、俊足を生かした盗塁と広い守備範囲で攻守に存在感を放つ。

選球眼も年々向上し、出塁能力と長打力を両立。試合の流れを一瞬で変える爆発力を持つ、チームの中心選手だ。

2023年シーズンには、217安打、41本塁打、73盗塁という異次元の成績を残し、ナショナルリーグMVPを受賞した。

 

昨シーズンは、前年に断裂した左膝前十字靭帯の手術、リハビリを経て5月下旬に復帰。7月には右アキレス腱炎で一時離脱を余儀なくされたものの、最終的に95試合の出場で打率.290、出塁率.417、OPS.935と健在ぶりを示した。

 

 

ジャクソン・チョーリオ(ミルウォーキーB)

2004年生 21歳

WBC2026ベネズエラ代表の中核候補として注目される若きスターが、ミルウォーキー・ブルワーズのジャクソン・チョーリオだ。

最大の魅力は、パワー・スピード・強肩を兼ね備えた完成度の高い5ツール性。鋭いスイングから生まれる打球は方向を選ばず、メジャーでも長打を量産できる。走塁では判断力と加速力を活かし、攻撃に勢いをもたらす存在だ。

守備ではセンターを中心に広い範囲をカバーし、強肩による進塁阻止能力も大きな武器。若さゆえの波は残るが、試合の流れを一気に変えられるダイナミズムは代表チームでも貴重だ。

WBC2026では、ベネズエラ野球の次代を象徴する存在として、大舞台の中心に立つことが期待されている。

 

 

ウィルヤー・アブレイユ(ボストンRS)

1999年生 26歳

WBC2026ベネズエラ代表において、打線の厚みを生む存在として期待されるのが、ボストン・レッドソックスのウィルヤー・アブレイユだ。

最大の特徴は、左の強打と選球眼を兼ね備えた中距離~長距離打力。コンパクトながら力強いスイングで、甘い球を確実に捉えるタイプであり、四球を選べる冷静さも持ち合わせている。状況に応じた打撃ができる点は、短期決戦のWBCで大きな武器となる。

守備では両翼を中心に安定感があり、堅実なグラブさばきと無難なスローイングでミスが少ない。派手さはないが、試合を壊さない信頼感のある外野手だ。

チョーリオのようなダイナミックな才能とは対照的に、アブレイユは打線を落ち着かせ、得点機を広げる存在。スターが並ぶベネズエラ代表の中で、静かに勝利へ貢献する役割を担うことになりそうだ。

 

 

 

1次R ベネズエラ代表試合日程(日本時間)

プールD

ローンデポ・パーク(米・マイアミ) 

 

3月7日(土) 02:00

🇳🇱 オランダ vs ベネズエラ 🇻🇪

 

3月8日(日) 09:00

🇮🇱 イスラエル vs ベネズエラ 🇻🇪

 

3月10日(火) 08:00

🇻🇪 ベネズエラ vs ニカラグア 🇳🇮

 

3月12日(木) 09:00

🇩🇴 ドミニカ共和国 vs ベネズエラ 🇻🇪

 

 

決勝ラウンド日程(日本時間)

準々決勝1

ダイキン・パーク

2026年3月14日(土) 9:00

POOL B 1位 ー POOL A 2位

 

2026年3月15日(日)

4:00 POOL A 1位 ー POOL B 2位

 

※アメリカが進出した場合はPOOL Bでの順位に関わらず、14日(土)に試合が行われる。

 

準々決勝2

ローンデポ・パーク

2026年3月14日(土) 7:30

POOL D 1位 ー POOL C 2位

 

2026年3月15日(日) 10:00

POOL C 1位 ー POOL D 2位 

 

※日本が進出した場合はプールCでの順位に関わらず、15日(日)に試合が行われる。

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準決勝

ローンデポ・パーク

2026年3月16日(月) 9:00

準々決勝 勝者 ー 準々決勝 勝者

 

2026年3月17日(火) 9:00

準々決勝 勝者 ー 準々決勝 勝者

 

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決勝

ローンデポ・パーク

2026年3月18日(水) 9:00

準決勝 勝者 ー 準決勝 勝者