令和の怪物・佐々木朗希が完全試合を達成した記念すべき日だ。関係ないが。
で、昨年のWBSC U-23ワールドカップで実装された7イニング制を、メキシコリーグ(LMB)において導入されることになった。
U-23ワールドカップでのデータでは、9イニングから7イニングへ変更されたことによって、試合の競争力が高まり、クロスゲームが増加したことが明らかになっている。
そのため、メキシコリーグはイニング制変更を導入することを決定した。
メキシコリーグは火・水に行われるレギュラーシーズンの試合は、全て19時30分プレイボール、7イニング制になると発表した。
サッカー、バスケットボール、ラグビーなどの他の団体競技が時間で区切られるのに対し、野球はイニング制である。そのため、どうしても試合時間が長くなる。
オリンピックの野球競技復帰を目指すWBSCは、試合時間短縮に躍起になっている。申告敬遠やワンポイントリリーフの禁止、ピッチクロックの導入など、試行錯誤の状態だが、最も効果が見込めるルール改正が7イニング制の導入というわけである。
WBSCはすでにアンダーカテゴリーでの国際大会への7イニング制導入を決定していて、昨年のU-23ワールドカップでは採用ずみである。つまりは今年9月に開催予定のU-18ワールドカップも7イニングで戦われる、というわけだ。
つまりは、今後は9イニングで戦われる国際大会はWBCとプレミア12のみになるかもしれない。
昨年メキシコで開催されたWBSC U-23ワールドカップでは7回制で試合をした場合、56パーセントの試合は点差が3点以内の接戦になっている。 メキシコはまたWBSC U-23ワールドカップ2016も自国で開催したのだが、9回制の試合で接戦に終わった試合はわずか24パーセントであった。 メジャーリーグベースボール(MLB)を含むプロリーグもダブルヘッダーの試合では7回制で予定されている。
球場で観戦しているときはあまり感じないのだが、テレビだと、長いなあ、と思うことがおおいのは事実である。オリンピックの絡みもあって、国際大会から7イニング制の流れがきているのだが、長く感じるのはむしろプロ野球のレギュラーシーズンのほうである。負けても明日があるさ、と緊張感の無い試合が多々あるプロ野球は、どうしても長く感じる。一方、負けたら終わりの国際大会では長く感じない。
MLBもプロ野球も長い歴史があり、積み重ねられた多くの記録の上に成り立っている。それはすべて9イニング制のもとでのことなわけで、7イニングになってしまったらそれらの記録と現在が断絶されてしまうのではないかと、そんなことも考えてしまう。
だらだら長くやられるのも嫌だが、代償が大きすぎるのも困る。難しい問題である。