プエルトリコ代表編
プールA
2026年3月6日〜11日
プエルトリコ:サンファン(ヒラム・ビソーン・スタジアム)
🇵🇷 プエルトリコ
🇨🇺 キューバ
🇨🇦 カナダ
🇵🇦 パナマ
🇨🇴 コロンビア(予選通過チーム)
第4回大会まではWBC本選出場は16ヶ国で、1次ラウンドは各プール4ヶ国のリーグ戦で争われていたが、前大会からは出場が20ヶ国となり5ヶ国で戦うこになった。
1次ラウンドは4つのプールに分けられ、それぞれサンファン、ヒューストン、東京、マイアミが会場となる。
今回はプエルトリコのサンファンが舞台となる、プールAを見ていきたい。
🔽Contents🔽
プエルトリコ代表について
WBSCランキング:7位
東にドミニカ共和国を背負い、海に浮かぶ鹿児島県ほどの輪郭をもつ島──プエルトリコ。人口は三百万あまり。
その小ささに反して、この島は長いあいだ「捕手」という言葉の重みを、野球の中心に押し出してきた。
イバン・ロドリゲスがいて、ホーヘイ・ポサダがいて、ヤディア・モリーナがいる。名前を並べるだけで、時代の層が立ち上がってくる。
アメリカの自治領でありながら、代表チームはいつも“アメリカとは別の顔”を見せる。WBCという舞台に立つとき、彼らはいつも少し違う熱を帯びる。
ワールドカップ(現在は廃止)では1951年に優勝しているが、主要国際大会での栄冠はいまだ届かない。
WBCでは2大会連続で決勝に辿り着いた事実が、この島の野球が偶然ではないことを明確に証明しているが、今大会では最初から完全な姿では立ち上がれなかった。
主将に指名されていたフランシスコ・リンドーアをはじめ、保険や契約の壁に阻まれた選手が次々と脱落する。
戦力は削がれ、選択肢は狭まった。それでも、過去2大会でアメリカ代表として戦ってきたノーラン・アレナドがプエルトリコのユニフォームに袖を通すことで、かろうじて均衡は保たれる。
一時は大会不参加という言葉すら現実味を帯びたが、最終的に舞台には立った。ホーム開催という事実だけが、このチームを最後まで引き止めている。
主な国際大会の成績
ワールド・ベースボール・クラシック
2006年 第1回WBC:2次ラウンド敗退 2009年 第2回WBC:2次ラウンド敗退 2013年 第3回WBC:準優勝
2017年 第4回WBC:準優勝
2023年 第5回WBC:ベスト8
オリンピック
1984年 ロス五輪:米大陸予選敗退
1988年 ソウル五輪:3位
1992年 バルセロナ五輪:5位
1996年 アトランタ五輪:米大陸予選敗退
2000年 シドニー五輪:米大陸予選敗退
2004年 アテネ五輪:米大陸予選敗退
2008年 北京五輪:米大陸予選敗退
2021年 東京五輪:米大陸予選敗退
WBSCプレミア12
2015年 第1回プレミア12:8位
2019年 第2回プレミア12:10位
2024年 第3回プレミア12:11位
プエルトリコ代表メンバー
監督
ヤディエル・モリーナ(4)
ベンチコーチ
アレックス・シントロン(73)
打撃コーチ
フアン・ゴンザレス(19)
エドガー・マルティネス 11
投手コーチ
ホセ・ロサド(50)
投手
ジョバニ・モラン(16 ボストンRS)
ホセ・エスパダ(35 ボルチモアO)
エドウィン・ディアス(39 ロサンゼルD)
ルイス・キノネス(41 MLB傘下)
ホルヘ・ロペス(48 ワシントンN)
エンジェル・レイエス(51 LMB)
リコ・ガルシア(52 ボルチモアO)
F・クルス(63 ニューヨークY)
セス・ルーゴ(67 カンザスシティR)
エドゥアルド・リベラ(75 MLB傘下)
レイモンド・ブルゴス(79 MLB傘下)
ホセ・デ・レオン(87 ボストンRS)
ガブリエル・ロドリゲス (PRBL)
エルマー・ロドリゲス(ニューヨークY)
ヤクセル・リオス (MLB傘下)
リカルド・ベレス (MLB傘下)
捕手
クリスチャン・バスケス(8 ミネソタT)
M・マルドナド(15 サンディエゴP)
内野手
ダレル・ヘルナイズ(2 オークランドA)
エマニュエル・リベラ(26 MLB傘下)
ノーラン・アレナド(28 アリゾナDB)
ルイス・バスケス(52 MLB傘下)
エドウィン・アロヨ(56 MLB傘下)
外野手
MJ・メレンデス(1 FA)
ウィリー・カストロ(3 シカゴC)
マシュー・ルーゴ(15 ロサンゼルA)
エディ・ロザリオ(20 MLB傘下)
H・ラモス(22 サンフランシスコG)
カルロス・コルテス(26 オークランドA)
B・トーレス(39 セントルイスC)
※PRBL = プエルトリコリーグ
LMB = メキシカンリーグ
スタメン予想
1. (中) マシュー・ルーゴ
2.(二)ウィリー・カストロ
3.(三)ノーラン・アレナド
4.(左)エリオット・ラモス
5.(指)カルロス・コルテス
6.(一)エマニュエル・リベラ
7. (右)エディ・ロザリオ
8.(遊)ルイス・バスケス
9.(捕)M・マルドナド
注目の選手
投手
エドウィン・ディアズ(ロサンゼルD)
1994年生 31歳
プエルトリコが終盤にたどり着くとき、そこには必ずこの男の名前がある。
剛速球と落差のあるスライダーで打者の時間を奪う、世界屈指のクローザー。三振を奪うことに一切の躊躇がなく、マウンド上では感情すら武器に変える。
2017年WBCでは守護神として躍動し、2023年大会では勝利の瞬間に負った大怪我が世界に衝撃を与えた。
その挫折を経て、2026年、再びプエルトリコのユニフォームに袖を通す意味は重い。
それは単なる戦力補強ではなく、「この代表はまだ終わっていない」という宣言だ。
リードを守る最後の9回、球場の空気が張りつめるその刹那。
ディアズがマウンドに立つこと自体が、プエルトリコにとってのアドバンテージになる。
内野手
バビア・バイエズ(デトロイトT)
1992年生 33歳
強肩、俊敏なフットワーク、そして常識の外側から飛んでくる送球とタッチ。守備という行為を、ここまでショーに変えられる選手はそう多くない。
打点王を獲得したシーズンが示すように、勝負どころでの一打を恐れない打撃が最大の持ち味だ。
一方で三振は多く、四球は少ない。フリースインガーであり、好不調の波は激しい。だがその振れ幅こそが、試合の流れを一瞬で塗り替える爆発力につながっている。
2024年までは主に遊撃手としてプレー。強肩と広い守備範囲に加え、二盗阻止の場面では、捕手の送球を捕ったあと顔を捕手方向に向けたまま、走者を見ずにタッチしてアウトにする──そんな離れ業を何度もやってのけた。
2025年には中堅手へとコンバートされたが、適応力は数字が証明している。ポジションが変わっても、守備の質は落ちない。
WBCという短期決戦では、理屈よりも衝動が勝る瞬間が必ず訪れる。
そのとき、バイエズがグラウンドにいるかどうか──それは、プエルトリコが“試合を壊せる側”に立てるかどうかを左右する。
ノーラン・アレナド(アリゾナDB)
1991年生 34歳
三塁という最も反応速度を要求されるポジションにおいて、アレナドは長年「基準」そのものだった。
ゴールドグラブ10回以上、フィールディング・バイブル・アワード複数回受賞。その数字が示すのは、一時的な好調ではなく、守備の完成度が“習慣化”されているという事実だ。
StatcastのOAA(アウト・アバブ・アベレージ)では、キャリアを通じて常にリーグ上位。三塁線への強烈な打球を当たり前のように処理し、送球の正確さでアウトを積み上げる。派手な演出はないが、失点の芽を根こそぎ摘み取る守備は、短期決戦において最大級の価値を持つ。
打撃面でも、中軸としての信頼は揺るがない。通算300本塁打に迫る長打力を持ちながら、三振率は比較的低く、四球も選べる。力任せに振り回すタイプではなく、カウントや状況に応じて打撃の質を変えられる打者だ。
前回の2023年WBCではアメリカ代表として出場し、主に三塁の守備を担った。世界最高峰の選手が集まるチームにおいても、守備面での安定感は際立っていた。その経験は、国際舞台での緊張感や試合運びを知るうえで、プエルトリコ代表にとって大きな財産となる。
外野手
エリオット・ラモス(サンフランシスコ)
1999年生 26歳
ラモスの魅力は、打席でも守備でも「破綻しない」ことにある。粗さを指摘された時期もあったが、年を追うごとにアプローチを洗練させ、今ではチームに安定したアウトと得点期待をもたらす存在となった。
打撃ではコンタクト能力と長打力のバランスが取れており、極端な三振型ではない。ゾーンを大きく外れる球に手を出しすぎず、甘く入ったボールを逃さない。
中軸もこなせるが、下位に置かれても相手にとっては厄介な打者だ。短期決戦では、この「毎打席、何かが起こり得る」タイプの打者が効いてくる。
守備面でも評価は高い。外野の両翼を中心に、堅実なルート取りと安定した捕球でミスを最小限に抑える。
肩も平均以上で、進塁を許さない送球判断ができる。スーパープレーよりも、失点につながらないプレーを積み上げる外野手といえるだろう。
爆発力と安定感。その間をつなぐ存在として、ラモスはこの代表の外野に静かな厚みをもたらす。
1次R プエルトリコ日程(日本時間)
プールA
ヒラム・ビソーン・スタジアム(プエルトリコ)
3月7日(土) 08:00
🇵🇷 プエルトリコ vs コロンビア 🇨🇴
3月8日(日) 08:00
🇵🇦 パナマ vs プエルトリコ 🇵🇷
3月10日(火) 08:00
🇨🇺 キューバ vs プエルトリコ 🇵🇷
3月11日(水) 08:00
🇨🇦 カナダ vs プエルトリコ 🇵🇷
決勝ラウンド日程(日本時間)
準々決勝
ダイキン・パーク
2026年3月14日(土) 9:00
POOL B 1位 ー POOL A 2位
2026年3月15日(日)4:00
POOL A 1位 ー POOL B 2位
※アメリカが進出した場合はPOOL Bでの順位に関わらず、3月14日(土)に試合が行われます。
ローンデポ・パーク
2026年3月14日(土) 7:30
POOL D 1位 ー POOL C 2位
2026年3月15日(日) 10:00
POOL C 1位 ー POOL D 2位
※日本が進出した場合はプールCでの順位に関わらず、3月15日(日)に試合が行われます。
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準決勝
ローンデポ・パーク
2026年3月16日(月) 9:00
準々決勝 勝者 ー 準々決勝 勝者
2026年3月17日(火) 9:00
準々決勝 勝者 ー 準々決勝 勝者
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決勝
ローンデポ・パーク
2026年3月18日(水) 9:00
準決勝 勝者 ー 準決勝 勝者