WBSC(世界野球ソフトボール連盟)の野球世界ランキングが更新された。
WBSC野球世界ランキングはU-12からトップチームまでのWBSC公認大会4年間分の成績結果を算出して野球国力を測るものである。
東京五輪で金メダルを獲得した日本は3752ポイントで首位をキープ維持した。
台湾は3位の韓国を抜いて2位にランクアップ。メキシコはアメリカを抜きWBSC野球世界ランク自己最高順位の4位にランクアップした。
WBSC U-23野球ワールドカップ2021で優勝したベネズエラは4ランクアップし、6位に入った。そのあとをドミニカ共和国、オランダが続く。 キューバは2ランク上がって9位となり、 オセアニア首位のオーストラリアは3ランクダウンしたが10位以内には残っている。
WBSC U-23野球ワールドカップ2021で3位に入ったコロンビアが2ランクアップで11位にランクイン。3ランクダウンしたカナダが12位で、ここまでの国が、次回開催前までランクをキープできればプレミア12出場権を得ることができる。
13位以下では、チェコが2ランクアップして過去最高順位の14位となった。プレミア12出場圏内の12位までもうすぐである。 ヨーロッパ強豪国のイタリアは17位と低迷している。東京五輪出場のイスラエルは4ランクアップして20位となった。
この世界野球ランキングは、もちろん純粋な世界の野球力ランキングではない。どのカテゴリーの大会でもベストに近いチームが出場する日本や韓国、台湾などのアジア勢が上位を占めるのは当然なことで、さらに今回は最も高ポイントを獲得できるWBCが延期となったために、完全にメジャーリーガー抜きのランキングになっている。
カテゴリー別のワールドカップなどを積極的に開催している台湾やメキシコなどが上位に入ってきていることから、強さだけではなく、野球競技に力を入れている国を知ることもできる。無意味なランキングだ、と切り捨てるのではなくそのような見方をしてもいいのではないかと思う。