WBC2026
1次R: ヒューストン・プール

🇬🇧 GBR 2 ― 8 MEX 🇲🇽
2回、試合は最初の傾きを見せる。
ノーラン・アレナド・アルバレス・ジュニア――ではなく、メキシコの若い外野手、ネイト・アルバレス・ジュニアの打球がスタンドに届いた。ソロ本塁打。メキシコが1点を先制。
だが試合はそのまま進まない。イギリスがどこかで追いつき、点差は振り出しへ戻る。試合は均衡のまま終盤へと運ばれていく。
8回、その均衡が崩れる。
打席に入ったジョナサン・アランダのスイングが、大きな答えを出した。3点を呼び込む本塁打。再び、メキシコが前へ出る。
マウンドでは、短い登板を重ねるかたちで試合を運んでいく。
先発のハビエル・アサドが4回途中まで得点を許さず、試合の入口を整える。そのあとを七人の投手がつないだ。登板は短く、役割ははっきりしている。イギリスの反撃は2点に抑えられた。
イギリスにとっては、終盤が重かった。
8回、救援陣がつかまり、試合の流れを引き戻すことができなかった。
一発で先に動き、一発で勝負を決める。
メキシコはその二つの打球を手に、試合を持ち去った。

🇧🇷 BRA 5 ― 15 USA 🇺🇸
試合は、最初の打席で方向を示した。
初回。
走者を一人置いて、アメリカの主砲アーロン・ジャッジの打球が高く上がる。外野は下がるしかない。ボールはそのままスタンドへ入る。
2点。アメリカがいきなり前へ出た。
ブラジルにとっては、いきなり背負う形になった試合だった。
5回。今度はブライス・トゥラングの打球が右中間を破る。2塁打。走者が生還し、点差がまた一つ広がる。
さらに8回。
ローマン・アンソニーが外野へ運ぶ。適時打。アメリカは少しずつ数字を積み重ね、試合の主導権を渡さない。
マウンドでは、先発のローガン・ウェブが4回を投げ、1失点。六つの三振を奪い、ゲームの流れを落ち着かせる。
打線が点を重ねるあいだ、試合の足場は崩れなかった。
ブラジルは、投手陣が持ちこたえられない。失点が続き、流れを引き戻す前にイニングが進んでいく。
初回の一振り。
それが試合の重心を決めた。
アメリカはそのまま試合を運び、最後まで優位を保った。
ブラジルにとっての希望の光は、17歳のJ.コントレラスが2回に一死満塁のピンチでジャッジを打ち取ったことだろう。