侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

【侍ジャパン・大谷翔平のベストな起用法】

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選択肢は五つに絞られた。

 

WBC2023における、大谷翔平の起用法である。

 

WBC2017に向けてマッチメイクされた、2016年11月の侍ジャパン・トップチーム強化試合メキシコ戦・オランダ戦以来となる大谷翔平の日本代表復帰に胸が踊らない野球ファンはいないだろう。
さらにダルビッシュ有、鈴木誠也が参戦と、侍ジャパン完全体が完成しつつある。
今年の春あたりにWBC2023の話題が少しづつ出始めた頃は、まさかこんな状況になるとは思いもしなかった。6年ぶりのWBC開催は楽しみだが、侍ジャパンに関しては、完全なトップチームが結成されることはないと思っていた。
この状況に風穴を空けてくれたのは、マイク・トラウトだろう。彼がWBC出場を表明してすべてが変わったのだ。

 

ありがとう!マイク・トラウト!

 

というわけで、WBCでの大谷翔平の起用法を予想してみる。
選択肢は五つに絞られた、というわけだ。

 

①DHでバッターのみの起用。
② 先発四本柱の一人。
③クローザー。
④二刀流で、野手と先発。
⑤二刀流で、野手とクローザー。

 

 

 


① 夢はないが、指名打者での野手だけでの起用。

これが最も現実的な起用法になるだろう。現時点で栗山監督は、「基本的には、両方できないかなというのがベースにある」といった発言をしているが、どうなるだろうか。
MLBでホームラン王争いをする選手である。野手のみでの出場でもとんでもない戦力なのに、慣れというのは恐ろしい。物足りなさを感じてしまう。これが大谷翔平の現在地である。

 

② 投手だけ、先発投手での起用。
最終的な侍ジャパンの今回のメンバーがまだ未定なのでなんともいえないが、ダルビッシュ参戦により先発四本柱はダルビッシュ、山本由伸、今永昇太、佐々木朗希でいくと思われるので先発陣は安泰である。だが、打者大谷翔平は絶対不可欠なピースだと思うのでこれはないかなと思う。やはり投手の一刀流はないのではないか。

 

③ 投手のみだが、守護神での起用。
守護神・大谷というのは栗山監督は何回か発言している。短期決戦、国際大会ならではの起用法となるわけだが、大谷のリリーフ登板といえば、2016年の福岡ソフトバンクとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第5戦だ。
3番DHで出場し、9回にマウンドに上がり、日本プロ野球最速165㌔を連発してホークス打線を三者凡退に抑え日本シリーズ進出を決めた。このときの興奮は忘れられない。
だがやはり打者大谷翔平こそが、侍ジャパンが求める戦力だろう。先発起用同様に投手のみの出場はないような気がする。

 

④ 1番・ピッチャー・大谷翔平。
WBCの開幕戦でこのアナウンスが流れたら、東京ドームは確実に揺れる。過去最高に揺れる。
MLBレギュラーシーズンでの、いわゆるリアル二刀流というやつだ。日本のファンが見たいのはおそらくこれだろう。であるならば打順は1番だ。トップバッターに必要なのは打率でも、出塁率でも、チャンスメイクでもない。ケレン味だ!
だがやはり3月開催を考えると現実的ではない。
可能性として有り得るのは、メジャーリーガーとの対戦となる、アメリカ・マイアミでの準決勝・決勝限定二刀流起用だろう。
この2試合では他国も先発陣が入れ替わる可能性がある。日本も総力戦となるだろう。ダルビッシュと大谷翔平を出し惜しみなく起用する可能性は高い。そのための招集のはずだ。

 

⑤ バッター大谷・クローザー大谷。
最も贅沢で夢のような起用法といえる。毎試合、投打で大谷翔平を見られる可能性があるわけだ。
だがやはり現実的に調整などを考えると、色々と障壁がありそうだ。というかブラック企業じゃないか。なので、可能性としては先発同様に、決勝ラウンドの2試合限定だろうか。
準決勝・決勝の先発はダルビッシュと山本由伸で、抑えは大谷翔平。そうなったらもう思い残すことはない、そんな感じである。

 

現実的な起用法と夢見がちな起用法。大谷翔平に関してはこの二択となる。最も現実的な起用法は①の指名打者のみでの出場で、夢のような起用法では⑤の野手兼守護神。

だから間をとって、1次ラウンドと準々決勝は野手のみで、準決勝・決勝は野手兼守護神の二刀流での出場でどうだろうか。レギュラーシーズン至上主義で、現実の安定を重んじる保守的で暇すぎて死にそうなメジャーリーグファンは、そんなのアカン、大谷翔平は辞退するべき、などと風変わりな主張をヤフコメなどで展開するだろう。

でも、夢は見て、叶えるものである。