侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

【東京五輪メキシコ代表問題】

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来年開催予定の東京オリンピックへの出場を決めている野球メキシコ代表。代表候補として100人以上がリストアップされていて、その多くはメキシカンリーグ(LMB)の選手なわけだが、同リーグは2020シーズンの中止が決定されている。メキシコ代表チーム委員会は、リーグ(LMB)の中止を受けて、オリンピックチーム予備選手100名の競技活動を模索している。当然である。

メキシコ代表チーム委員会はプロリーグ(LMBと LMP)、メキシコ国内野球発展振興会長室 (PROBEIS)、メキシコ野球連盟 (FEMEBE, Federación Mexicana de Béisbol)の専門家から構成されている。

メキシコの野球界は近年、各カテゴリーの国際大会を開催したり、プロとアマの関係性を改善するなどして代表チームの強化を積極的に推し進めてきた。その最大の結果が、去年のWBSCプレミア12の3位決定戦でアメリカ代表に勝利し、初のオリンピック出場を決めたことだろう。2015プレミア12では、国内の野球連盟の内紛のために出場を辞退するとの決断をしたが、結局はどうにか寄せ集めでチームをつくり出場にこぎつけていた。そんなボロボロの状態からメキシコは新団体を設立し、今ではWBSC世界ランキングでは順位を5位にまで上げるに至ったのである。2019年11月17日はプレミア12で侍ジャパンが優勝した日なわけだが、同時にメキシコ代表が初のオリンピック出場を決めた歴史的な日でもあるのだ。

そんなメキシコ代表だが、リストアップされている代表候補選手のほとんどがメキシカンリーグ所属である。そのメキシカンリーグの今年の中止が決定してしまったわけである。サマーリーグであるメキシカンリーグの選手の大半がウインターリーグのリーガ・メヒカーナ・デル・パシフィコ(LMP)にも出場するが、果たしてウインターリーグの開催もどうなるかは不明である。ウインターリーグに出場できればまだいいが、それでも10月以降である。開幕延期も考えられる。
メキシコ代表チーム委員会が色々と模索しているわけだが、アイデアの一つとして夏の間にアジアやヨーロッパ諸国との対外試合が挙げられている。この世界的に危機的状況である。各国にも事情があるし、問題も山積みだろう。自国のことで精一杯であることは明白だ。だが、どうにかメキシコ代表がベストな状態で東京五輪に参加できるよう知恵を絞ってほしい。ホスト国である日本は特にである。侍ジャパンとの強化試合、イースタン、ウエスタン・リーグ、独立リーグへの参加などこの状況では実現は困難かもしれないが、日本が率先してアイデアを出すべきである。
まあ、東京五輪が中止、ということもじゅうぶんに考えられるわけなのだが。

一人一人がそれぞれの場所で踏ん張るんだ!がんばらない!怠けないこと!

そんな感じで。