侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄

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【侍ジャパン 歴代ユニフォーム06WBCその1】

2006WBC

アロー。いよいよWBC編に突入である。野球の国際大会といえば、今はWBCである。といってもこの後もう一回オリンピックのユニフォームがあるが、とりあえずWBCである。さらには今年は東京オリンピックのユニフォームがあるが、とりあえずWBCである。

 


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2006年に初開催となった第1回WBCのホーム用レプリカユニフォームである。基本的には日本代表のユニフォームはライオンズの選手を買う、ということにしている。ので、この大会でもそうしたわけである。松坂大輔はアテネでさんざん買ったからなあ、と思ってべつの選手にした。

当時の資料によると「日本代表ユニフォームの伝統カラーである勝ち色の藍、赤、白をカッティングに添って配している」らしい。

 


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WBC?なんですの、それ?メジャーリーガーが出るんですって?まあ。あら。まあ。って、わけがわからないまま大会用のユニフォームが発表された。今までの日本代表ユニフォームの流れからは完全に脱却した、まったく新しいユニフォームの登場であった。なので当時のインパクトはかなり大きかった。個人的には、だが。

確か上原、西岡、今江が着用してのお披露目だったよ。

 


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さて、誰のユニフォームでしょうか?

 


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右袖の日の丸である。

 


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左袖のミズノマーク。日本代表ユニといえばミズノである。

今は違うけど。

 


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ミズノタグ。レプリカユニの証ともいえるミズノのタグ。

 


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背中のWBCマーク。地球儀と野球ボールを組み合わせた球体を中央に4色の羽根をスクリューで配置したデザインで、グローバルベースボールと名づけられている。ということは4つのカラーは四大陸を表しているのだろう。

 


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和田一浩である。ホークスの和田毅も選出されていたので、K.WADAの表記である。

アジアラウンドの台湾、韓国戦で代打で1打席ずつの出場に終わってしまった和田一浩。2次ラウンド以降は尿管結石だったとかで残念ながら出番はなかった。だが、宮本や新井らとともにチームのバックアップに徹し、優勝に貢献した。

さて、WBCという大会についてはいずれ「侍ジャパンの歴史・記憶」で書くつもりなので、ここではやはりWBC用ユニフォームにまつわるミニ知識について書く。

06WBCの翌年にはアジア選手権、さらに翌年には北京五輪に出場している侍ジャパン、すなわち野球日本代表だが、そのときのユニフォームは従来の縦縞の代表ユニである。なぜ今回のWBCユニは着用されなかったのか。

答えは、ざっくり言えば、それぞれの国際大会に代表チームを派遣している組織が異なるからである。IBAF(現WBSC)主催の大会や、オリンピックに出場する日本代表チームの編成権はBFJ(全日本野球協会)がもっていた(アテネ五輪以降は全日本野球会議に変更された)。一方、MLB主催のWBCはNPBが日本代表を派遣している。このためこの時代のオリンピックとWBCではユニフォームが異なっていたのである。さらにはWBCではあらゆる収益がMLBに流れ込むシステムになっていて、日本代表伝統の縦縞ユニの権利までもっていかれてはたまらん、ということで新たなデザインのユニフォームをつくったわけである。

2013年5月、NPBとBFJは国際大会におけるプロとアマの一層の連携を深めるために「野球日本代表マーケティング委員会(JMBC)」の設立を発表した。そこでようやく全世代のユニフォームが統一されることになった。プロ主導の代表で着用されてきた侍ジャパン仕様に統一されたのである。他の競技では当たり前のことを実現するのに、野球界では阿呆みたいな時間を要した、というわけである。

くだらないことで、いつまでも笑っているんだよ。ほどほどのことなら誰でも許せるんだよ。

そんな感じで。