侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

侍Jスポーツ新聞アーカイブ32:東京五輪準決勝 韓国戦 |ニッカン(2021年8月5日)

東京五輪準決勝 韓国戦

令和3年8月5日の日刊スポーツ。

 

​東京五輪における侍ジャパンの死闘は、いまや沸点を超え、佳境という名の地獄の業火に包まれていたのである! 

然るに、このわたしとしたことが何たる不覚! 新型コロナとかいう目に見えぬ微小な刺客に臓腑を蹂躙され、生死の境界線を右往左往、三途の川で平泳ぎをする体たらくであった。

故に、この新聞とて後刻、這々の体で譲り受けた血涙の記録なのである!

 



東京五輪準決勝韓国戦

 

一面を見よ! なんたることか、これではまるで甲斐拓也の獅子奮迅なる活躍によって、既に金メダルを毟り取ったかのような狂騒ではないか!

落ち着け、鎮まれ我が心臓! 違うのだ、これはまだ準決勝なのだ。紙面の隅に「王手」と、密やかに、しかし不敵に記されているのがその証左である。

 

 

 

 

​2年前の「プレミア12」なる修羅の場を経て、今や侍のエースへと昇華した山本由伸が先発のマウンドに降臨! 

6回途中1失点という、精密機械も裸足で逃げ出す快刀乱麻のピッチングである!

だがしかし! わたしの魂を真に震わせたのは、ルーキー・伊藤大海の変態的とも言える圧巻の火消しである! 

2イニングを完璧に封じ込め、その指先から舞い散る白い粉──これこそが、後に流行語大賞を掠め取った(嘘)伝説の「追いロージン」誕生の瞬間であったのだ!

 

​同点に追いつかれた絶望の淵から、山田哲人が放ったあの値千金の打球! 

嗚呼、無観客でなければ! もしここに数万の観衆がいれば、その熱気でスタジアムは成層圏まで吹き飛んでいたであろうに!

「無意味な仮定はやめろ」と理性が囁く。わかっている、そんなことは百も承知だ。だが、言わずにはいられない。言わねば私の精神がバラバラに砕け散ってしまうからだ! 虚無の観客席に向かって、わたしは未だに届かぬ咆哮を上げ続けるのである!

 

 

発行日:2021年 8月5日

新聞名:日刊スポーツ

大会:東京五輪準決勝

対戦カード:侍ジャパン vs 韓国代表

内容:試合結果と主力選手の活躍