アロー。
令和3年7月28日のサンケイスポーツ。
遂に開幕した東京オリンピックの、侍ジャパンの初戦である。新型コロナ感染拡大の影響で1年延期となり、まさかの無観客での開催。
チケットが当選した身としては絶望的な気持ちになったものだが、中止よりはマシだろうと己に言い聞かせた。
このときはまだ、わたしは生きていたから。
メジャーリーガーのいないドミニカ共和国に苦戦を強いられた侍ジャパン。
初戦から逆転サヨナラ勝ちという劇的な展開に大興奮だった。これで観客がいればなあ、と思ったものである。
盤石だったはずの終盤に青柳、栗林がまさかの失点。2点ビハインドでむかえた最終回。申し訳ないがいきなり負けてしまうのか、という展開にパラパラしました。
だが、村上宗隆のタイムリーに、甲斐のスクイズで同点。そして坂本勇人のサヨナラヒット!
まさに侍の底力である。
ドミニカ共和国代表に、昨シーズン30本塁打・30盗塁を達成したマリナーズのフリオ・ロドリゲスがいたなあ。