8月30日から韓国で開催されるWBSC U-18ワールドカップに出場する侍ジャパン高校日本代表の壮行試合が神宮球場で行われましたよ。
注目の先発佐々木朗希(大船渡)はMAX156キロで1回をノーヒット、2奪三振に抑えたのであった。大学日本代表の生田監督が「度肝を抜かれた」とコメントしたように、わずか12球で野球界に強烈なインパクトを残したようだ。
試合は高校日本代表が2回に先制、4回表に熊田(東邦)のタイムリーで追加点を上げるも4回裏に大学日本代表が海野(東海大)のホームランなどで逆転する。だが5回表に高校日本代表は4番石川(東邦)のタイムリーツーベースで逆転。負けじと大学日本代表は6回裏に4番牧(中大)のホームランで同点とする。だが高校日本代表は9回表にスクイズで勝ち越しに成功。大学代表との壮行試合で初勝利か、と思われたが9回裏に篠原(筑波大)のタイムリーで同点に追いつかれてしまった。その後は高校代表も踏ん張り、規定により5対5の引き分けでゲームセットとなった。
高校日本代表と大学日本代表の交流試合は今回で四試合目となるが、過去三試合はいずれも大学代表が勝利してきた。接戦という試合もなく、点差をつけられての敗戦だった高校日本代表であったが、今回は引き分けと善戦だった。先制し、逆転されるも逆転、追いつかれるも勝ち越しと大学代表に粘りを見せつける非常にいいチームである。
初回の佐々木朗希の圧巻のピッチングが大学日本代表を動揺させた、というのだから恐れ入る。そこから大学代表はリズムが崩れたのだろう、高校代表に先制を許してしまった。わずか12球で、令和の怪物と呼ばれるだけの存在感を見せつけた佐々木朗希だった。
高校日本代表はWBSC U-18ワールドカップ出場のため今日から韓国入りし、30日に初戦であるスペイン戦を迎える。