メキシコ代表
WBSC世界野球ランキング 5位
グループステージ グループA
2019プレミア12の3位決定戦でアメリカ代表にサヨナラ勝ちして、初のオリンピック出場を決めた。侍ジャパンへの選出選手がいなかった千葉ロッテから唯一、東京五輪出場となったレアードだが開幕前に代表辞退を決断したのは残念だ。
7月31日に侍ジャパンと対戦。
主な国際大会の成績
オリンピック
初出場
ワールド・ベースボール・クラシック
2006WBC 2次ラウンド敗退
2009WBC 2次ラウンド敗退
2013WBC 1次ラウンド敗退
2017WBC 1次ラウンド敗退
プレミア12
2015プレミア12 4位
2019プレミア12 3位
主な出場選手
オリバー・ペレス
左投左打(投手)
スリークォーターの左腕リリーパー。
2002年、パドレスでメジャーデビュー。その後はパイレーツ、メッツ、マリナーズ、ダイヤモンドバックス、アストロズ、ナショナルズ、インディアンスを渡り歩いた。2021年はメキシカンリーグでプレー。
MLB通算73勝92敗 5S 105H
2006、2009、2013、2017WBC
セサル・バルガス(BC茨城)
右投右打(投手)
2016年にパドレスでメジャーデビュー。2021年にBC・茨城に加入。
エフレン・ナバーロ(元阪神)
左投左打(内野手)
2011年、エンゼルスでメジャーデビュー。2018年から2シーズン、阪神に在籍。2019プレミア12のアメリカ代表との3位決定戦でサヨナラヒットを放ち、東京五輪出場を決めた。2020年からはメキシカンリーグでプレー。
MLB通算 打率.241 打点22 本塁打3
NPB通算 打率.264 打点27 本塁打3
2013、2017WBC
2019プレミア15
ラミロ・ペーニャ(元広島)
右投両打(内野手)
2005年にメキシカンリーグからMLBへ移籍。ヤンキースと契約。2009年にメジャーデビュー。その後はマイナーリーグ中心のプレーで、2017年に広島東洋カープと契約したが、翌年にメキシカンリーグに移籍した。
本職は遊撃手だが、二塁、三塁も守れる。
MLB通算 打率.252 打点63 本塁打9
NPB通算 打率 .216 打点2 本塁打0
2013WBC
エイドリアン・ ゴンザレス(メキシコリーグ)
左投左打(内野手)
2004年にレンジャーズでメジャーデビュー。その後、パドレス、レッドソックス、ドジャースでプレー。2014年に打点王を獲得。2018年にメッツを退団。2021年、東京五輪出場を目指してメキシカンリーグで現役復帰した。
メキシコ打線の中心となる安打製造機。1塁守備でゴールドグラブ賞4度受賞の名手だが、DHでの出場が予想される。
MLB通算 打率.287 打点1202 本塁打317
2006、2009、2013、2017WBC
ジョーイ・メネセス(元オリックス)
右投右打(外野手)
2019年の侍ジャパンとの強化試合で4番として活躍して強い印象を残した。同年にオリックスに入団したが、6月にドーピング検査で陽性となり契約解除となった。
左右に長打を打ち分けるラインドライブヒッターで、代表では中軸を任されると予想される。
メキシコ代表に関するニ、三の事柄
高地のスタジアムが多いメキシカン・リーグは打高投低の傾向が強い。当然のことに代表チームも破壊力のある打線となるだろう。ドミニカ共和国同様に侍ジャパンの投手陣がどれだけメキシコ打線を抑えることができるか。パワーヒッターが多いので、ホームランには要注意だ。さらに元NPB戦士が多いのも気をつけたいところだ。
投手陣も強力で剛腕タイプの投手が多く、またオリバー・ペレスを中心にリリーパーを多く選出している。早めの継投でピッチャーを小刻みに替えてくる戦術が予想される。ずっと言われていることだが、侍ジャパンが苦手な中南米のピッチャーに多いムービングファストボールにどれだけ対応できるか、熱視線を送ろう。
懸念材料はやはり、6月に突然に代表監督解任というトラブルがあったことだろう。打線の核となるエイドリアン・ゴンザレスを巡るトラブルとの噂なので、チームに亀裂が走っていないか心配である。