侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

【東京五輪出場国レビュー/ドミニカ共和国編】

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ドミニカ共和国代表

WBSC世界野球ランキング 7位

グループステージ グループA

2019プレミア12アメリカ大陸予選でオリンピック出場権を獲得することができなかったが、世界最終予選でベネズエラとオランダを撃破して最後の椅子を見事に勝ち取ったドミニカ共和国。

7月28日東京五輪グループステージ初戦、侍ジャパンの対戦国がドミニカ共和国となる。

 

 

主な国際大会での成績

オリンピック

1984ロス五輪 8位
1992バルセロナ五輪 6位

 

ワールド・ベースボール・クラシック

2006WBC ベスト4
2009WBC 1次ラウンド敗退
2013WBC 優勝
2017WBC 2次ラウンド敗退

 

WBSCプレミア12

2015プレミア12 グループリーグ敗退
2019プレミア12 グループリーグ敗退

 

 

主な出場選手

エンジェル・サンチェス(巨人)
右投両打ち(投手)
2017年にパイレーツでメジャーデビュー。2020年に読売ジャイアンツに移籍。
MAX158キロのストレートにカットボールを主体としたピッチング。多彩な変化球も。

 

ダリオ・アルバレス(メキシカンリーグ)
左投左打(投手)
2014年にメッツでメジャーデビュー。
変則気味のサイドスロー左腕。
東京五輪アメリカ大陸予選
東京五輪世界最終予選

 

ジャンボ・ディアス(メキシカンリーグ)
右投右打(投手)
2014年にレッズでメジャーデビュー。
ジャンボは愛称で、当然のことに巨体のピッチャーである。スリークォーターから160キロのストレートにスライダー、シンカー、チェンジアップを織り交ぜるピッチング。
2017WBC

 

C.C.メルセデス(巨人)
左投両打(投手)
2017年に育成契約で読売ジャイアンツに入団。2018年に支配下選手登録となる。
150キロ超えのストレートにツーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップ、シンカーを織り交ぜるピッチング。

 

ラウル・バルデス(ドミニカリーグ)
左投左打(投手)
キューバ出身の選手で、ドミニカ共和国に亡命した。この亡命は命がけで、五度の失敗を経て成功したらしい。だがこの亡命のために実兄が10年間、投獄されていた。
2010年にメッツでメジャーデビュー。2015年から3シーズン、中日ドラゴンズでプレーした。ドラゴンズファンからはバルデスおじさんと呼ばれて親しまれた。
スリークォーターからストレート、スライダー、チェンジアップを投げ分ける。コントロールが非常に良い。
東京五輪アメリカ大陸予選

 

ホアン・フランシスコ(ドミニカリーグ)
右投左打(内野手)
2009年にレッズでメジャーデビュー。2015年に読売ジャイアンツに入団。
推定150メートル超の特大ホームランを打ったことがある長距離バッター。
東京五輪アメリカ大陸予選
東京五輪世界最終予選

 

ホセ・バティスタ(FA)
右投右打(内野手)
2004年にオリオールズでメジャーデビュー。本塁打王2回。オールスター6回出場。メジャー通算344本塁打。
一塁、二塁、三塁、外野を守れるユーティリティプレイヤーである。典型的なプルヒッター。2013年9月に打った通算113本目のホームランが自身初の右方向へのホームランだった。
2009WBC
2017WBC
東京五輪アメリカ大陸予選

 

フリオ・ロドリゲス(マリナーズ1A)
右投右打(外野手)
まだ20歳で、メジャーデビューはしていないが、近い将来のスター候補選手。彼のプレーを日本で生観戦することができるというだけで、とてつもない価値があると思っていたが、無観客での開催となってしまった。
左右に長打を打ち、強肩守備も魅力の期待の新星である。数年後に、ああ東京五輪に出てた、という選手になっていればいいね。
東京五輪アメリカ大陸予選
東京五輪世界最終予選

 

メルキー・カブレラ(ドミニカリーグ)
左投両打(外野手)
2005年にヤンキースでメジャーデビュー。オールスターゲーム出場1回。メジャー通算1962安打。
東京五輪アメリカ大陸予選
東京五輪世界最終予選

 

 

ドミニカ共和国に関する二、三の事柄

2013WBC優勝国である。1次ラウンドから全勝で優勝した。山本浩二監督率いる侍ジャパンが準決勝のプエルトリコ戦で痛恨の走塁ミスが出て負けてしまった大会、と言えば思い出すだろうか。
メジャーリーガーが参加する国際大会、すなわちWBCでは侍ジャパンはドミニカ共和国とは対戦したことがない。
オリンピックでの対戦は、1992バルセロナ五輪予選リーグ第4戦での対戦が唯一である。このときの侍ジャパンはまだアマチュア選手のみで、先発は後に西武ライオンズに入団する杉山賢人だった。また、前侍ジャパン監督の小久保裕紀がホームランを打っている。結果は7回コールドで日本代表が勝利している。
プレミア12では、2015年の第1回の1次ラウンドで対戦している。メジャーリーガー不参加の大会だが、苦戦している。8回に中田翔の勝ち越しタイムリーが出てどうにか勝っている。

というわけで、侍ジャパン・トップチーム出場の国際大会ではドミニカ共和国との対戦はあまりない。それが、東京五輪では初戦での対戦相手となるわけである。非常に楽しみである。メジャーリーガーがいないドミニカ共和国でもやはり楽しみである。
ラテン系のノリで、勢いがつくと手がつけられないような強さを発揮するが、つまづくと修正する間もなく急激に失速するような印象がある。ラストチャンスとなった世界最終予選では3試合で22得点と打線が大爆発。この攻撃力を侍ジャパンの強力投手陣がどれだけ抑え込むことができるか。

また、日本の緻密な野球とは違う、大雑把で大胆な野球がオリンピックという短期決戦の大舞台で吉と出るか凶と出るか、そのあたりに注目して観戦すると楽しめるだろう。

 

 

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