東京オリンピックで、侍ジャパンとオープニングラウンド同組のメキシコ代表のメンバー24名が決定した。メキシコ代表のメンバー選考では、エイドリアン・ゴンザレスを招集する・しないでゴタゴタがあり、五輪開幕まで2ヶ月というときに監督解任劇にまで発展してしまった経緯がある。
所属球団との調整次第では、まだ変更があるようだが、とりあえずここでは日本でも馴染みのある選手たちを紹介しておきたい。
東京五輪メキシコ代表の主な選手
投手
オリバー・ペレス
スリークォーターの左腕投手。
2002年、パドレスでメジャーデビュー。その後はパイレーツ、メッツ、マリナーズ、ダイヤモンドバックス、アストロズ、ナショナルズ、インディアンスを渡り歩いた。2021年はメキシカンリーグでプレー。
MLB通算73勝92敗 5S 105H
2006、2009、2013、2017WBCメキシコ代表
セサル・バルガス(BC茨城)
右投右打
2016年にパドレスでメジャーデビュー。2021年にBC・茨城に加入。
内野手
ブランドン・レアード(千葉ロッテ)→辞退
右投右打
2011年にヤンキースでメジャーデビュー。その後はアストロズなどでプレーし、2015年に北海道日本ハムに入団。スシポーズで人気を博し、2016年に本塁打王のタイトルを獲得。2019年に千葉ロッテに移籍した。アメリカでは一塁を守っていたが、日本では三塁手である。
侍ジャパンへの選出が一人もいなかった千葉ロッテから、メキシコ代表に選ばれた。
MLB通算 打率.194 打点16 本塁打6
NPB通算 打率.241 打点453 本塁打169
2017WBCメキシコ代表
エフレン・ナバーロ(元阪神)
左投左打
2011年、エンゼルスでメジャーデビュー。2018年から2シーズン、阪神に在籍。2019プレミア12のアメリカ代表との3位決定戦でサヨナラヒットを放ち、東京五輪出場を決めた。2020年からはメキシカンリーグでプレー。
MLB通算 打率.241 打点22 本塁打3
NPB通算 打率.264 打点27 本塁打3
2013、2017WBC、2019プレミア12メキシコ代表
ラミロ・ペーニャ(元広島)
右投両打
2005年にメキシカンリーグからMLBへ移籍。ヤンキースと契約。2009年にメジャーデビュー。その後はマイナーリーグ中心のプレーで、2017年に広島東洋カープと契約したが、翌年にメキシカンリーグに移籍した。
本職は遊撃手だが、二塁、三塁も守れる。
MLB通算 打率.252 打点63 本塁打9
NPB通算 打率 .216 打点2 本塁打0
2013WBCメキシコ代表
エイドリアン・ ゴンザレス
左投左打
2004年にレンジャーズでメジャーデビュー。その後、パドレス、レッドソックス、ドジャースでプレー。2014年に打点王を獲得。2018年にメッツを退団。2021年、東京五輪出場を目指してメキシカンリーグで現役復帰した。
MLB通算 打率.287 打点1202 本塁打317
2006、2009、2013、2017WBCメキシコ代表
ライアン・ゴインズ(FA)→追加招集
2013年にブルージェイズでメジャーデビュー。
🚨 OFICIAL: Te presentamos a los 24 peloteros que buscarán la gloria en #Tokio2020 🇲🇽 #NovenaMéxicohttps://t.co/Gg7vtDQIRB pic.twitter.com/Pxq8ECr0Fu
— Novena México 🇲🇽⚾ (@MexicoBeis) 2021年7月8日
なお、元中日やオリックスでプレーし、2019プレミア12の3位決定戦で9回に起死回生の同点ホームランを放ったマット・クラークは落選。自身のTwitterで不満を爆発させていた。
What a joke. Without my homerun Mexico is not even in the Olympics. I wish the players the best but what an absolute sham by the LMB and the people that make the team. https://t.co/wgha7vV6LZ
— Matt Clark (@MattClark60) 2021年7月3日