侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

「週刊ベースボール」日本代表特集号(6)

 

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「週刊ベースボール」WBC特集号

2011年10月3日号である。2013WBC開幕まで1年半といったところである。そんな中途半端な時期のWBC特集である。これはプロ野球選手会がMLBIに対して、WBCはこのようなところがアカンのではないかと異議を申し立てたことにはじまり、改善を要求し、通らなければ次は出ませんからと強気に出た一連の騒動によるものである。

「これがWBCマネーの全貌だ」と、WBCというイベントの仕組みを詳しく解説している。さらに「日本野球の未来のために」というテーマで新井貴浩と宮本慎也の新・旧会長による対談、矛盾だらけの交渉全内幕、伊東勤の視点と今回の騒動を至近距離から分析している。やくみつる、福島良一、デーブ・スペクターの意見では外側から問題を見直し、韓国&台湾の動向も合わせて紹介している。最後に「週ベ」の見解で締めている。

結果的に日本は2013WBCに参加したが、当時はずいぶんハラハラしたものである。

 

 

 

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「週刊ベースボール」2013WBC特集号

侍ジャパン Road to V3、ということで2013WBC直前大展望特集号である。表紙は侍ジャパンの面々である。さりげなく、いやさりげなくもないが、日の丸をデザインに取り入れている。
山本監督インタビューに前田健太インタビュー、稲葉篤紀インタビューの3大インタビューが掲載されている。また、日本代表壮行試合・オーストラリア代表戦リポートに日本代表選手名鑑、予想オーダーなど。さらに福岡ラウンド対戦国であるキューバブラジル中国の戦力分析が掲載されている。

 

 

 

 

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「週刊ベースボール」2013WBC特集号

色々とあったがやはり日本はWBCに参加したわけである。無事に福岡ラウンドが開幕し、やはり国際大会は面白いということを再認識させてくれた。侍ジャパン3連覇へ!表紙は阿部慎之助である。なんとなく地味な印象である。
福岡ラウンドブラジル戦中国戦の詳細リポート。福岡ラウンドの残り1試合であり、順位決定戦であるキューバ戦直前レビュー。侍戦士コラム井端弘和などが掲載されている。



 

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「週刊ベースボール」2013WBC特集号


侍ジャパン、アメリカへ!表紙は井端弘和である。アメリカへは行ったが、2013WBCではこれが最後の侍ジャパン表紙になってしまった。理由は簡単である。負けたからだ。負けると扱いが低くなるのだ。山本監督だからか、もうイチローがいないからか、メジャーリーガー不在だからか、なぜか今回のWBCの表紙はずっと地味な感じがしてならない。
侍ジャパン激闘録である。福岡ラウンドのキューバ戦リポート。つづく東京ラウンド、伝説と化した鳥谷の盗塁と井端のタイムリーが飛び出した台湾戦、侍ジャパンの猛打が大会中唯一爆発したオランダ戦のリポート。侍戦士コラム井端弘和に、
インサイドリポート「なぜ韓国は敗れ去ったのか」という、余計なお世話な感じのリポートが掲載されている。大会終了後の総決算は表紙ではない。負けるとはそういうことである。北京五輪では拷問のように表紙で取り上げられたが。

 

 

 

 

 

「スポーツマガジン12月号 増刊」
WBC徹底特集号

WBC2013開催前年の、強化試合キューバ戦直前に出版された特集号。というわけで、山本監督とコーチ陣以外は決まってないので、思い出話がメインとなっている。過去2大会をプレイバック、名言集などなど。

せめて強化試合後ならもっと色々と内容を濃くできただろうに、なぜか強化試合前というタイミング。それでも、なぜかこの大会ではベースボールマガジン社からWBC開催前の出版物が豊富で楽しませてもらったので感謝である。

 

 

 

「スポーツマガジン2月号」
WBC徹底特集号 Vol.2

前年の「始動」につづいて「目指せ3連覇!」の徹底特集号第2弾である。

元日本代表監督の王貞治のインタビューから始まるところが憎い。スペシャルインタビューに内海哲也と井端弘和。侍戦士徹底分析に対戦ライバル国戦力分析などがつづき、前年の強化試合キューバ戦の詳報が掲載されている。

微妙に早い出版なので、代表メンバーは最終メンバー発表前の候補段階なので、浅尾拓也に大島洋平などの中日勢も掲載されている。

 

 

 

「ベースボールマガジン3月号 増刊」
WBC2013公式ガイドブック

WBC開幕前の出版進撃はまだつづく。

過去にない、公式ガイドブックの登場である。正直なところ公式プログラムと何が違うのかよくわからない。でもいいの。

山本監督の巻頭ストーリー、杉内俊哉と内海哲也の侍左腕スペシャル対談、侍ジャパン出場候補選手、1次ラウンドのライバル国を徹底分析、他グループの強豪国レビュー、などなど。

第3回大会はなんだったのだろう、というくらいに大会前の段階での出版ラッシュである。

 

 

 

「週刊ベースボール4月10日号 増刊」
第3回WBC総決算号

総決算号である。準決勝で敗戦なので結果としては北京五輪と同じなのだが、何かが違う。北京五輪総決算号のような、重たさはあまり感じない。底抜けに明るい内容、というわけではもちろんないのだが、陰鬱な雰囲気でもない。

表紙のデザインも敗戦チームの総決算号というほどではない。「メダルなきフィナーレ」とか「日本はなぜ敗れたのか」ではなく、「激闘の軌跡」である。これがWBCとオリンピックの違いなのだろうか。

当初は阿部慎之助中心のチームだったが、終わってみれば阿部は隅に追いやられ、予想外の活躍をした井端弘和が表紙の中心になっている。スポーツはシビアである。