WBC2023
1次ラウンド プール A
🇹🇼 台湾代表
🇳🇱 オランダ代表
🇨🇺 キューバ代表
🇮🇹 イタリア代表
🇵🇦 パナマ代表
前大会まではWBC本選出場は16ヶ国で、1次ラウンドは各プール4ヶ国のリーグ戦で争われていたが、今回からは出場が20ヶ国となり、1次ラウンドは5ヶ国で戦うことになった。
1次ラウンドは4つのプールに分けられ、それぞれ東京、台中、フェニックス、マイアミが会場となっていて、プールAは台湾の台中で開催される。
侍ジャパンが2次ラウンドである準々決勝に進出すると、対戦相手はプールAを勝ち上がった2チームとなる。ということで、今回は1次ラウンドのプールAである、台中プールを展望していきたい。
第3弾は赤い稲妻・キューバ。
⬇️キューバ代表歴代WBCメンバーはコチラから
キューバ代表歴代WBCメンバー
🔽Contents🔽
キューバ代表について
1982年から1997年にかけて、国際試合公式戦で151連勝という、とてつもない記録を樹立した。これにより野球キューバ代表は「アマチュア最強チーム」と呼ばれた。ちなみにキューバ代表の国際大会連勝記録を止めたのは日本代表で、その試合の先発は上原浩治であった。
だが近年は、プロ選手の国際大会参加による他国のレベルアップ、主力選手の相次ぐ海外亡命による代表チームの弱体化などにより、思うような成績が残せなくなってきている。正式種目となったバルセロナ五輪以降、日本と共に全体会に出場してきたオリンピックだが、東京オリンピックには予選敗退により出場することができなかった。
また、WBCにはメジャーリーガーが参加するので、他の国際大会よりレベルが上がり、第1回こそ準優勝できたが、それ以降は決勝ラウンドにも進めていない。日本代表も、オリンピックではなかなかキューバには勝てなかったが、WBCでは4勝2敗と勝ち越している。
そしてキューバ代表にとっては、第5回WBCは歴史的大転換点となった。すなわち、これまで認められてこなかった、亡命組(つまりはメジャーリーガー)の代表招集がアメリカ政府により認められることになったのである。
だが、このような状況になってもキューバ野球連盟が決して崩さないのは、代表チーム参加中に失踪した選手は例外なく復帰不可能、という姿勢である。結果として最終ロースターに入ったのはメジャーリーガー2人、マイナーリーガー4人だけとなった。国内組と亡命組の完全な融合チーム結成、とまではいかなかったのは残念だ。
主な国際大会戦績
ワールド・ベースボール・クラシック
2006年 準優勝
2009年 2次ラウンド敗退
2013年 2次ラウンド敗退
2017年 2次ラウンド敗退
オリンピック
1984年 ロサンゼルス五輪 出場辞退
1988年 ソウル五輪 予選 出場辞退
1992年 バルセロナ五輪 優勝
1996年 アトランタ五輪 優勝
2000年 シドニー五輪 準優勝
2004年 アテネ五輪 優勝
2008年 北京五輪 準優勝
2021年 東京五輪 アメリカ大陸予選敗退
WBSCプレミア12
2015年 6位
2019年 10位
WBC2023 キューバ代表メンバー
投手
ヨエニス・イエラ (チャロス・デ・H 🇲🇽)
リバン・モイネロ (福岡ソフトバンクH 🇯🇵)
カルロス・フアン・ビエラ (モンテレイ・S 🇲🇽)
ライデル・マルティネス (中日D 🇯🇵)
ジャリエル・ロドリゲス (中日D 🇯🇵)
フランク・アルバレス (中日D 🇯🇵)
ナイケル・クルーズ (セントラレス 🇨🇺)
ホセ・ラモン・ロドリゲス (ガナデロス 🇨🇺)
イェウディス・レイエス (カフェタレオス 🇨🇺)
オネルキ・ガルシア (アギラスC 🇩🇴)
ロナルド・ボラニョス (カンザスシティR傘下 🇺🇸)
ルイス・ミゲル・ロメロ (オークランドA傘下 🇺🇸)
ヨアン・ロペス (読売G 🇯🇵)
エリアン・レイバ (ナンジェロス・デ・H 🇲🇽)
ロエニス・エリアス (シアトルM傘下 🇺🇸)
捕手
アンドレス・ペレス (セントラレス 🇨🇺)
ロレンゾ・キンタナ (ティグレス・デル・L 🇩🇴)
内野手
アリエル・マルティネス (北海道日本ハムH 🇯🇵)
エリスベル・アルエバルエナ (セントラレス 🇨🇺)
ルイス・ビセンテ・マテオ (セントラレス 🇨🇺)
ヤディル・ムヒカ (セントラレス 🇨🇺)
ジュリスベル・グラシアル (FA)
ダヤン・ガルシア (タバカレオス 🇨🇺)
ヨアン・モンカダ (シカゴWS 🇺🇸)
アンディ・イバニェス (デトロイトT傘下🇺🇸)
外野手
ヨエルキス・ギルバート (カフェタレオス 🇨🇺)
ロエル・サントス (ナンジェロス・デ・H 🇲🇽)
ヤディル・ドレイク (ヤキス・デ・O🇲🇽)
アルフレド・デスパイネ (FA)
ヨエニス・セスペデス (アギラスC 🇩🇴)
ルイス・ロバート (シカゴWS 🇺🇸)
スタメン予想
1. 右 ロエル・サントス
2. 三 ヨアン・モンカダ
3. 中 ルイス・ロバート
4. 指 アルフレド・デスパイネ
5. 左 ヨエニス・セスペデス
6. 一 ヤディル・ドレイク
7. 二 アンディ・イバニェス
8. 捕 ロレンゾ・キンタナ
9. 遊 エリスベル・アルエバルエナ
注目選手
内野手
エリスベル・アルエバルエナ
海外亡命でMLB入りした後にキューバリーグに復帰した初めての選手。
20代の頃に比べて体型に変化が見られるような気もするが、まだまだショートの守備は一級品。さらには打撃力が大幅にアップ。
ヨアン・モンカダ
2014年にグアテマラに亡命後、ボストン・レッドソックスと契約し、メジャーリーガーに。現役メジャーリーガーでキューバ代表に招集された初の選手。
亡命当時は「キューバの至宝」と呼ばれたショート・ストップの5ツールプレイヤーで、なおかつスイッチヒッター。メジャーでは主に3塁を守っている。
外野手
ルイス・ロバート
MLBで大谷翔平に次ぐ逸材と評される、若手の超有望株。モンカダ同様に、亡命メジャーリーガー初のキューバ代表選手である。
ルーキーイヤーにゴールドグラブ賞を獲得した守備の名手で、スピードとパワーを兼ね備えたプレイヤーである。