侍ジャパンと、ユニフォームと

野球日本代表、すなわち侍ジャパンのユニフォームなどに関する二、三の事柄。日本代表ネタ、国際大会ネタがないときは野球カードでつなぎます。お許しを。

【侍ジャパン 歴代遊撃手列伝!】

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侍ジャパン歴代WBCメンバー

 

 

侍ジャパン歴代シリーズ。

今回は歴代ショート・ストップ。現在の侍ジャパンはセカンドに才能ある選手が集結しているが、以前はショートに人材が集まっていた。

日本プロ野球のショートは以前は小技のうまい守備職人というイメージが強く、どちらかというと地味な選手が多かったが、平成以降は長打も期待できる大型選手も増えていった。

 

 

                              🔽Contents🔽

 

 

 

 

 

1984ロス五輪

森田芳彦(鹿児島鉄道管理局➡ロッテO)

5試合 18打数 2安打 1打点 打率.111

 

全5試合にショートでスタメン出場の、内野陣のリーダー的存在。
鹿児島鉄道管理局→ロッテというラインは二歳上の西村徳文と同じ。出身地も同じ、というか小学校からずっと同じという間柄。

 

 

1988ソウル五輪

西正文(大阪ガス)

4試合 19打数 5安打 1打点 .263

 

前大会であるロス五輪日本代表にも最終選考まで残ったが、出場は叶わなかった。その悔しさからソウル五輪出場を目指し、4年越しで本懐を遂げたのである。
2番ショートでの出場が多く、準決勝韓国戦では貴重な打点を上げたが、決勝アメリカ戦では最後の打者となってしまった。

 

 

1992バルセロナ五輪

十河章浩(日本生命)

9試合 28打数 7安打 2打点 打率.250

 

近畿大時代には大学日本代表として日米大学野球にも出場している。同代表には同学年の野村謙二郎がいた。
オリンピックでは、日本生命でチームメイトの大島公一と二遊間を組むことが多かった。2大会連続出場の西がショートに入った2試合はレフトを守るユーティリティーぶりを発揮した。
大会5盗塁はチームトップの成績である。

 

 

1996アトランタ五輪

井口忠仁(青山学院大➡福岡ダイエーH)

9試合 35打数 15安打 7打点 打率.429

 

次世代型ショート・ストップともいうべき、攻撃型遊撃手である。
青山学院大で3学年先輩である小久保裕紀につづいて大学生で代表入りし、アトランタオリンピックに出場した。
このときの代表チームには今岡誠、井口忠仁、福留孝介というプロ級のショートが三人もいたが、正遊撃手を勝ち取ったのは井口忠仁であった。一塁松中信彦、二塁今岡誠、三塁福留孝介、遊撃手井口忠仁という布陣である。

 

 

2000シドニー五輪

沖原佳典(NTT東日本➡阪神T)

9試合 35打数 11安打 6打点 打率.314

 

プロ・アマ混合の日本代表で、予選リーグ2戦目から1番ショートでスタメン出場。
トップバッターながら予選リーグのオーストラリア戦と韓国戦でホームランを打っている。この五輪での活躍が野村克也監督の目にとまり、阪神タイガース入団となった。

 

 

 

 

 

2003アテネ五輪アジア地区予選

松井稼頭央(西武L)

3試合 11打数 3安打 3打点 打率.272

 

野球日本代表史上初のオールプロ選手による代表チームで、ショートのレギュラーを勝ち取った。この長嶋ジャパンには宮本慎也、井端弘和、二岡智宏と球界を代表する遊撃手が集結していた中でのショートレギュラーである。
翌年のアテネ五輪本選には、メジャー挑戦のために出場できなかった。

 

 

2004アテネ五輪

宮本慎也(ヤクルトS)

9試合 36打数 18安打 3打点 打率.500

 

長嶋茂雄からキャプテンに指名されたアジア地区予選では、二塁手として出場ながらも、大会MVPを受賞した。
その勢いは本選であるアテネ五輪でも変わることなく、打率.500というハイアベレージ。長嶋監督離脱、中畑清監督代行という危機的状況で、主将としてチームを鼓舞し、銅メダル獲得に貢献した。
今でも野球日本代表のキャプテンといえば、宮本慎也である。

 

 

2006WBC

川崎宗則(福岡ソフトバンクH)

8試合 27打数 7安打 5打点 打率.259

 

2003年シーズンから頭角を現したが、アテネ五輪日本代表には選出されなかった。だが初のメジャーリーガー参加の国際大会であるWBC日本代表に選出、ショートのレギュラーを手にした。
セカンドの西岡剛とは短期間ながら、翌年の北京五輪アジア地区予選まで、名コンビで日本の二遊間を守った。

 

 

2007北京五輪アジア地区予選

川崎宗則(福岡ソフトバンクH)

3試合 11打数 4安打 3打点 打率.363

 

前年のWBCにつづき、星野ジャパンでも日本のショートを守った。3試合だけの予選大会だが、北京五輪出場が至上命題の侍ジャパンにとってはとてつもない重圧である。

 

 

2008北京五輪

中島宏之(埼玉西武L)

9試合 27打数 8安打 5打点 打率.296

 

侍ジャパン、すなわち野球日本代表のショートはしばらくは川崎宗則が不動のものと思われたが、新たなプレイヤーが出現した。
北京五輪では負傷の川崎に代わりショートのレギュラーを掴み、主に6番打者として、代役とは思えないほどの活躍を見せた。動じない性格は実に国際大会向きであった。

 

 

2009WBC

中島宏之(埼玉西武L) 

7試合 22打数 8安打 6打点 打率.363

 

北京五輪での活躍もあり、侍ジャパンの新たなショートストップとなった。WBCではイチローの次の超攻撃型2番バッターとして、チームトップの打率、出塁率を記録し大活躍した。
代表メンバー1次選考の際には、片岡、岸らと共にイチローから、「日本代表のキーマンになる3人」と期待されていた。

 

 

 

 

 

2013WBC

坂本勇人(読売G)

6試合 25打数6安打 6打点 打率.246

 

中島宏之がメジャー挑戦し、空席となった代表ショート。このときの代表チームには、松井稼頭央・井端弘和・鳥谷敬らショートの強者が揃って招集されたが、若い坂本勇人がレギュラーを勝ち取った。
2次ラウンドのオランダ戦2戦目のみスタメンを外れたが、あとはすべてショートで先発出場している。
ここから侍ジャパンのショートは坂本時代に突入する。

 

 

2015プレミア12

坂本勇人(読売G)

8試合 30打数 6安打 6打点 打率.200

 

記念すべき第1回大会の開幕ゲーム韓国戦で、大会第1号となるホームランを放っている。
大会ベストナインではないが、最優秀守備賞というタイトルを受賞した。

 

 

2017WBC

坂本勇人(読売G)

6試合 24打数 10安打 1打点 打率.416

 

前年、セリーグ初のショートでの首位打者となり、WBCには2大会連続での出場となった。
打点は1だが、打率4割超えの大活躍で、前回から4年が経過し、名実共に侍ジャパンの中心メンバーとなった。

 

 

2019プレミア12

坂本勇人(読売G)

7試合 26打数 8安打 1打点 打率.307

 

トップチーム監督が小久保裕紀から稲葉篤紀に交代しても、侍ジャパンのショートは不動であった。WBC同様に、プレミア12も2大会連続出場の坂本勇人。
大会序盤は調子が上がらず、チャンスで代打を出される場面もあった。だが徐々に当たりが出はじめ、2009年以来の国際大会優勝に貢献した。

 

 

2020東京五輪

坂本勇人(読売G)

5試合 21打数 7安打 4打点 打率.333

 

主要国際大会5大会連続で侍ジャパンのショート・ストップをつとめた坂本勇人。
負けられない開幕戦のドミニカ共和国戦で、サヨナラヒットを打つなど、ロス五輪以来の悲願の金メダル獲得に貢献した。

 

 

 

2023WBC

源田壮亮(埼玉西武L)
5試合 12打数 3安打 2打点 打率.250

 

ピークアウト、スキャンダル、世代交代などが重なり、長きにわたるショート坂本時代が終わりを告げることになり、ここまでサブに甘んじてきた源田壮亮が新たに日本の守備の要となった。
皮肉なことに、侍ジャパンの新しい方向性はスモールベースボールからの脱却で、それこそショートには坂本勇人が適任だが、同タイプの後継者は今の日本球界には見当たらず、圧倒的守備力を誇る源田壮亮一択となった。
だが、源田がただの守備職人ではないことを日本国民はWBCにおいて知ることになった。

準決勝メキシコ戦では「源田の1ミリ」と呼ばれた絶妙タッチに、9回表には1死からショートとレフトの間に落ちそうなフライを背面キャッチしてチームを救った。

 

 

中野拓夢(阪神T)
4試合 10打数 3安打 0打点 打率.300


チームではショートからセカンドにコンバートされたばかりだったが、代表ではショートのバックアップとして招集された。
1次ラウンド第2戦の韓国戦における源田壮亮の負傷により、かなり早い段階で出番がまわってきた。
1次ラウンド途中から、源田の代役という重責をこなした。やはり国際大会においてはショートのバックアップは絶対に必要である。

 

 

 

2026WBCの正遊撃手は誰だ!

しばらくお待ちください。

 

 

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