アロー。
平成21年3月25日の日刊スポーツ。
「世紀の一戦」と言われた、というか原監督が言っていた戦い。WBC2009における韓国戦第5ラウンドであり、3年前のイチロー発言から始まった因縁の最終決戦となる試合である。
WBC優勝はスペシャルなので、一面は見開きだ!
優勝すると、このように特別扱いである。連覇ともなると尚更だ。
大会を通じて不調が続いたイチロー。日本人は、あのようなイチローに慣れていない。あんなにも難しい顔をしたイチローを見るのは辛かった。
それが最後に伝説を生む。
岩隈久志、ダルビッシュ有、松坂大輔ら、本当にこの大会の侍ジャパン投手陣は凄かった。
MVPは松坂だったが、岩隈もMVP級の大活躍だった。そして最後に伝説をつくることになるダルビッシュ有。14年後にもWBC決勝で伝説のアシストをすることになると誰が想像できる?
ナカジ!
前年の北京五輪から代表入りし、WBCではイチローと青木を繋ぐ、超攻撃型2番として活躍。国際大会向きのプレイヤーであることを見せつけた。
内川の決勝戦でのビッグプレー、そして何度も何度もリプレイされることになる決勝のホームを踏むという幸運。
優勝したときの紙面での扱いはとにかく凄い。だがここからしばらく、侍ジャパンが国際大会で優勝することはない。