アロー。
平成27年11月9日の日刊スポーツ。
2015年の大谷翔平。
日米野球につづき侍ジャパン・トップチーム招集となった大谷翔平。主要国際大会では初の侍デビュー・トップチームだ。
第1回プレミア12のオープニングラウンド初戦である。WBCとは違い、二刀流ではなく投手のみでの出場だった。
オープニングラウンドは台湾開催だったが、日本の初戦である韓国戦だけは札幌ドームでの試合となった。先発大谷翔平、ということでのいやらしい大人の事情なのであろう。
ご存知のとおり、後の準決勝での再戦は「東京ドームの悪夢」と呼ばれることになるわけだが、そうなるとこの初戦が壮大な前フリみたいで哀しい。
ただ、この試合も準決勝も大谷翔平自身は無双状態なのであった。6イニングで10奪三振である。
おかわり君こと中村剛也が侍ジャパンで新聞に載っている!これは個人的には大谷翔平の快投よりも事件である。
侍の4番は中村剛也しかいないだろう、と思っていたがなかなか実現せず、このプレミア12でようやく国際デビューとなったのである。
だが、出だしは良かったが、最終的にはケガもあり、4番の座は筒香に奪われた。そして以降、中村剛也が侍ジャパンに復帰することはなかった。
それにしても、準決勝での悪夢を知っているだけに宮本慎也の「広がった日韓の差」という記事が痛いじゃないか。まだ1試合中だが、と保険をかけてあるのがせめてもの救いだ。