松田宣浩が今シーズンでの現役引退を決断した。
当ブログではあまりアピールしないが、わたしは埼玉西武ライオンズのファンである。一時期、ライオンズはとにかくホークスに弱かったの。特にマッチには、実際のデータは知らんが、痛いところでよく打たれたなあ、という印象がある。十亀とか。
まあ、それはそれだ。
ここでは当然のことに、福岡ソフトバンクホークス、読売ジャイアンツの松田宣浩ではなく、侍ジャパンの松田宣浩にフォーカスして惜別の言葉を綴っていきたい。いいだろ?
約7年、侍ジャパンのホットコーナーを守った松田宣浩。彼の侍ジャパンに対する貢献度はものすごく高いと思っている。
日本代表、侍ジャパンでプレーすることの誇り、歓びを他の選手たちに示してくれたと思う。
もちろん人にはそれぞれ事情がある。思想や主義がある。あくまで所属チームでのプレーを優先することに異議を唱えるつもりはない。
だが、マッチのような選手がいたことで、日本代表で戦うこともトップ選手の目標の一つになったのではないだろうか。そんな、侍ジャパンの存在意義、みたいなものを松田宣浩は提示してくれた。
松田宣浩 侍ジャパン経歴 (カッコ内は背番号)
2012年 侍ジャパンマッチ/キューバ代表戦 (5)
2013年 第3回WBC(5)
2014年 日米野球(3)
2015年 欧州代表戦(3)
2015年 第1回プレミア12(3)
2016年 侍ジャパンシリーズ/台湾代表戦(3)
2016年 侍ジャパンシリーズ/メキシコ代表・オラ
ンダ代表戦(3)
2017年 第4回WBC(3)
2019年 侍ジャパンシリーズ/カナダ代表戦(7)
2019年 第2回プレミア12(7)
2002年の「第1回世界大学野球選手権大会」に侍ジャパン大学代表として出場したのが、松田宣浩の代表デビューである。
そしてプロ入り後のトップチームデビューは2012年の「侍ジャパンマッチ/キューバ代表戦」である。
そこから2回のWBC、プレミア12に出場。第2回プレミア12では初優勝を果たし、それが松田宣浩の侍ジャパンでの最後の大会となった。決勝前の、松田による円陣声出しは忘れられない。
2009年のWBC優勝以降、結果を出せない、ある意味低迷期の侍ジャパンにおいて、主将を努めたり、4番を打ったりするわけではないのだが、それでも松田宣浩は侍ジャパンのハート&ソウルだった。メジャーリーガーがほぼ不在の時代の日本代表を、長きに渡って支えた精神的支柱であった。
マッチのような選手は計画的な育成で輩出されるわけではない。単なるムードメーカーでなもない。マッチの代わりになるような、後継者と呼べるような選手はしばらくは現れないだろう。
ヒットを打つ松田宣浩、三塁を守る松田宣浩、チームメイトを鼓舞する松田宣浩、ホームランを打つ松田宣浩、凡打で終わる松田宣浩、ファンブルする松田宣浩、熱男!と叫ぶ松田宣浩、プレミア12決勝戦前夜にドン・キホーテに必勝ハチマキを買いに行く松田宣浩。どの松田宣浩も画になるし、かけがえのない瞬間!最高の侍!
ありがとう!松田宣浩!