侍ジャパンの永遠のライバル、韓国である。五輪、WBC、プレミア12、あらゆる国際大会で激闘を繰り広げてきた。東京オリンピックでも重要な局面での対戦の可能性がある。いつかの日韓戦ばかりになってしまった大会も嫌だが、日韓戦のない大会はもっと嫌だ。WBCではここ2大会は韓国との対戦がない。1次ラウンドが別プールとなり、韓国が勝ち上がってこないからだ。なので東京五輪では是非とも、できれば決勝での対戦なら言うことない。
東京五輪韓国代表
監督
金卿文
キム・ギョンムン
北京五輪で韓国代表を金メダルに導いた監督。2019プレミア12で代表監督に復帰。
2008北京五輪
2019プレミア12
投手
崔源峻
チェ・ウォンジュン(斗山ベアーズ)
右投右打
サイドスローピッチャー。右打者にはスライダー、左打者にはチェンジアップというのが基本的な配球。今シーズンは韓国リーグで抜群の安定感である。
2015アジア野球選手権
高永表
コ・ヨンピョ(KTウィズ )
右投右打
車雨燦
チャ・ウチャン( LGツインズ)
左投左打
ベテラン左腕。先発ピッチャーだが、代表ではリリーフもこなす。
2013、2017WBC
2015、2019プレミア12
高佑錫
コ・ウソク(LGツインズ)
右投右打
韓国代表の若き守護神候補。
2019プレミア12
曺尙佑
チョ・サンウ(キウム・ヒーローズ)
右投右打
韓賢熙
ハン・ヒョンヒ(キウム・ヒーローズ)→辞退
右投右打
李義理
イ・ウィリ(起亜タイガース)
左投左打
今年の高卒ルーキーで、19歳という若さで代表入りを果たした。制球力とキレが抜群のストレートが非常によくて、奪三振能力が高い。オリンピックでとても楽しみな選手の一人である。
朴世雄
パク・セウン (ロッテ・ジャイアンツ)
右投右打
元兌仁
ウォン・テイン(サムスン・ライオンズ)
右投左打
140キロ後半のストレートを見せ球に、チェンジアップで三振と凡打の山を築くタイプ。今シーズンは絶好調で、最多勝タイトルの可能性はじゅうぶんにある。
2018 U-18アジア野球選手権
金民宇
キム・ミンウ(ハンファ・イーグルス)
右投右打
25歳の巨体を誇る右腕。
捕手
梁義智
ヤン・ウィジ(NCダイノス )
右投右打
ゴールデングラブ賞6回、韓国シリーズMVP2回の韓国代表の司令塔。
2015、2019プレミア12
2017WBC
姜珉鎬
カン・ミンホ(サムスン・ライオンズ)
右投右打
北京五輪金メダリストのベテランの攻撃型捕手。
2008北京五輪
2009、2013WBC
2015プレミア12
内野手
姜白虎
カン・ベクホ(KTウィズ )
右投左打
韓国リーグ初となる高卒ルーキー開幕戦ホームランを記録している。外野と一塁を守り、オールスター戦とレギュラーシーズンでも1イニングだけ投手として登板している。
2017 U-18ワールドカップ
2019プレミア12
呉在一
オ・ジェイル(サムスン・ライオンズ)
左投左打
一塁、もしくは指名打者での出場か。2019年韓国シリーズMVP。
朴珉宇→辞退
パク・ミンウ( NCダイノス)
右投左打
崔周煥
チェ・ジュファン(SSGランダース)
右投左打
コンパクトなスイングの中距離パワーヒッターで、柳田や吉田正尚を目標としている。主に二塁を守るが、一塁、三塁、指名打者もいける。
許敬民
ホ・ギョンミン(斗山ベアーズ)
右投右打
典型的な守備型内野手。主に三塁を守るが、遊撃、二塁もいける。
2015、2019プレミア12
2017WBC
黄載均
ファン・ジェギュン(KTウィズ )
右投右打
2017年にMLBサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍したが、一年で帰国。2015プレミア12でベストナイン。2020年には三塁手としてゴールドグラブ賞を受賞している。
2015、2019プレミア12
呉智煥
オ・ジファン(LGツインズ)
右投左打
LGツインズの看板選手。WBCやプレミア12への出場経験はないが、インターコンチネンタルカップやアジア競技大会などの代表には選ばれたことがある。
金慧成
キム・ヘソン(キウム・ヒーローズ)
右投左打
外野手
朴健祐
パク・コンウ(斗山ベアーズ )
右投右打
プレミア12では外野の控えだったが、東京五輪では代表レギュラーを掴めるか?チームでは今シーズンは中軸を任され活躍している。
2017WBC
2019プレミア12
金賢洙
キム・ヒョンス(LGツインズ)
右投左打
21歳で北京五輪韓国代表に選出された。09WBCではレギュラーとして指名打者でベストナインを受賞した。2015プレミア12では大会MVP。2016年にMLBボルチモア・オリオールズに移籍。2018年から韓国リーグに復帰した。
長年に渡り、韓国代表を支えてきた強打者。
2008北京五輪
2009、2013WBC
2015、2019プレミア12
李政厚
イ・ジョンフ(キウム・ヒーローズ)
右投左打
名古屋生まれ韓国育ちの安打製造機。元中日ドラゴンズで2006WBCにも出場した李鍾範(イ・ジョンボム)の息子である。
2017年のルーキーイヤーに韓国リーグの歴代新人最多安打記録を23年ぶりに更新した。これから先、韓国代表の中心選手となるであろう逸材であることは間違いない。
2017アジアチャンピオンシップ
2019プレミア12
朴海旻
パク・ヘミン(サムスン・ライオンズ)
球界のランボルギーニと呼ばれる、俊足巧打の外野手。2015年から2018年まで4年連続で韓国リーグの盗塁王。
左投左打
投手陣は若手中心で、野手陣は中堅選手を中心に選考している。若くて勢いのあるピッチャーたちを、経験豊富な野手たちがバックアップするという形だろうか。バランスのいいチームのような気がする。
オリンピックにおける韓国戦は相性がよくない。初めてプロ選手が参加したシドニー五輪では予選リーグ、3位決定戦で対戦し、日本代表は両試合ともエース松坂大輔で挑んだが、涙をのんだ。アテネ五輪では韓国が出場権を逃したので対戦はない。最後の北京五輪は、やはり予選リーグと準決勝で負けている。韓国の先発は2試合とも左腕の金廣鉉(キム・グァンヒョン)である。日本はこの若き左腕を攻略できず、金メダルの夢は無惨に弾け飛んだ。
どうもここから、日本代表初対戦左腕に弱い説が生まれた気がする。そうなると韓国は日本戦で高卒ルーキー左腕の李義理(イ・ウィリ)を先発させてくる可能性もある。そうなれば、これは、楽しみでしかない。