日本代表メンバー
監督 | ||
90 | 小久保裕紀 | |
コーチ | ||
73 | 奈良原浩 | |
79 | 大西崇之 | |
80 | 稲葉篤紀 | |
87 | 仁志敏久 | |
88 | 矢野燿大 | |
89 | 鹿取義隆 | |
投手 | ||
10 | 松井裕樹 | 東北楽天 |
11 | 菅野智之 | 読売 |
14 | 則本昂大 | 東北楽天 |
15 | 澤村拓一 | 読売 |
16 | 大谷翔平 | 北海道日本ハ厶 |
18 | 前田健太 | 広島 |
19 | 増井浩俊 | 北海道日本ハム |
21 | 西勇輝 | オリックス |
22 | 大野雄大 | 中日 |
24 | 山崎康晃 | 横浜DeNA |
29 | 小川泰弘 | 東京ヤクルト |
30 | 武田翔太 | 福岡ソフトバンク |
35 | 牧田和久 | 埼玉西武 |
捕手 | ||
27 | 炭谷銀仁朗 | 埼玉西武 |
37 | 嶋基宏 | 東北楽天 |
52 | 中村悠平 | 東京ヤクルト |
内野手 | ||
2 | 今宮健太 | 福岡ソフトバンク |
3 | 松田宣浩 | 福岡ソフトバンク |
5 | 川端慎吾 | 東京ヤクルト |
6 | 坂本勇人 | 読売 |
9 | 中島卓也 | 北海道日本ハム |
13 | 中田翔 | 北海道日本ハム |
23 | 山田哲人 | 東京ヤクルト |
60 | 中村剛也 | 埼玉西武 |
外野手 | ||
7 | 中村晃 | 福岡ソフトバンク |
8 | 平田良介 | 中日 |
25 | 筒香嘉智 | 横浜DeNA |
55 | 秋山翔吾 | 埼玉西武 |
基本オーダー
1 | CF | 秋山 |
2 | SS | 坂本 |
3 | 2B | 山田 |
4 | DH | 中村剛 |
5 | LF | 筒香 |
6 | 1B | 中田 |
7 | 3B | 松田 |
8 | RF | 平田 |
9 | C | 嶋 |

第1回WBSCプレミア12開催へ
2013年にIBAF(国際野球連盟)とISF(国際ソフトボール連盟)が合併してWBSC(世界野球ソフトボール連盟)が設立された。オリンピックへの復帰を目指すために野球とソフトボールが手を組んだわけだが、今のところはうまくいってない。すでに次回のパリ五輪では野球もソフトボールも実施されない。東京五輪での復活は別の話である。
国際組織再編に伴い、野球の国際大会も大きく変化した。MLB主催のWBCがWBSC公認の世界一決定戦となり、IBAF主催だったワールドカップとインターコンチネンタルカップは廃止された。ワールドカップの代わりがWBCとなり、インターコンチネンタルカップの代わりに、WBSCのフラッグシップ大会としてプレミア12が誕生した。
WBSCプレミア12は、WBSC野球世界ランキングの上位12チームに出場権が与えられる。だが、WBCとは違いメジャーリーガーの出場をMLBが認めていないので大会としてのレベルはWBCよりは落ちる。とはいえ2015年に第1回が開催されたばかりの大会である。2006年に始まったWBCよりも新しい大会なのだ。この先どのように成長していくはまだわからない。WBCとは違う側面をもった国際大会になる可能性も秘めているのだ。
1次ラウンド:日本、台湾
オープニングラウンドである1次ラウンドは6チームごとのグループに分かれて、台湾で開催された。グループBの日本の開幕戦である韓国戦のみ、札幌ドームでの試合となった。色々と事情があるのだ。
1次ラウンド:札幌ドーム
第1戦 日本vs韓国
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
KOR | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
JPN | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | X | 5 |
(韓)キム・グァンヒョン、チョ・サンウ、チャ・ウチャン、チョン・ウラム、チョ・ムグン ― カン・ミンホ
(日) 大谷、則本、松井 ― 嶋
【本】坂本(1号)
台湾開催の1次ラウンドだが、日本の開幕ゲームだけは札幌ドームで行われた。まあ、大人の事情である。先発は大谷翔平。今のところ、大谷が侍ジャパンとして出場した唯一の国際大会で、打者としての出場はなく投手のみでの出場となった。
トップチームとしては、伝説の2009WBC決勝以来の韓国戦である。
大谷は6回を無失点、被安打2、10奪三振という圧巻のピッチングでのトップチームデビューであった。一方の韓国代表は北京五輪、2009WBCでも対戦している左腕キム・グァンヒョン。
侍ジャパンは平田のタイムリー、坂本の本塁打などでリードを広げて開幕ゲームを勝利で飾った。
1次ラウンド:天母球場
第2戦 日本VSメキシコ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
MEX | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 5 |
JPN | 0 | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1x | 6 |
(メ)エンリケ・ガルシア、ヘラルド・サンチェス、ダニエル・ロドリゲス、アレクサンデル・カルデラ ― ウンベルト・ソーサ
(日) 前田、西、大野、牧田、増井、澤村 ― 嶋 、炭谷
【本】中田(1号)
先発は前田健太。5回2失点で降板で、後続も西、大野が小刻みに失点して接戦となった。9回には澤村が同点に追いつかれたが、中田のタイムリーでサヨナラ勝ちである。中田翔は3打数3安打5打点と大爆発。
1次ラウンド:桃園野球場
第3戦 ドミニカ共和国VS日本
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
JPN | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 |
DOM | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 |
(日)武田、小川、山﨑、松井 ― 炭谷
(ド) ダニエル・カブレラ、ジョエル・パジャンプス、ダニーロ・デ・ヘスス、ルイス・デラクルーズ、フランシスコ・ロンドン ― ミゲル・オリーボ
【本】
1次ラウンド第3戦、侍ジャパンの先発は武田翔太。ドミニカ共和国は元中日ドラゴンズのダニエル・カブレラである。
侍ジャパンは初回にドミニカのエラーで1点を取ると、4回に中田翔のタイムリーで追加点を挙げて有利に試合を運んでいく。
先発武田はカーブを武器にドミニカ打線を抑えていたが、足に違和感があり4回で降板。つづく小川泰弘は5、6回を三者凡退で抑えるが、7回にエラーのランナーを置いて本塁打を浴び同点に追いつかれてしまう。
だが直後の8回表に絶好調の中田翔の三塁線を破るタイムリーで逆転。侍ジャパンは3連勝となった。
1次ラウンド:桃園球場
第4戦 アメリカVS日本
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
JPN | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 04 | 5 | 0 | 10 | |
USA | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
(日)菅野、則本、山﨑、増井、澤村 ― 嶋、中村
(ア) ジャレット・グルーブ、セス・シモンズ、デイナ・イーブランド、コーディー・サッターホワイト、コーディー・フォーサイス、ケイシー・コールマン ― パーカー・モーリン
【本】中田(2号)、松田(1号)
先発の菅野は4回を2失点と不本意な結果であったが、後続の則本、山崎康晃、増井、澤村が無失点に抑えた。打線は中田翔と松田にホームランが飛び出し、筒香は3安打3打点と大爆発でアメリカに快勝である。
1次ラウンド:桃園球場
第5戦 日本VSベネズエラ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
PRI | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 |
JPN | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2x | 6 |
(べ)フレディ・ガルシア、ヘスス・マルティネス、ジョエル・エルナンデス、フェルナンド・ニエーベ、ジョスエ・カステラー ― ファン・アポダカ、リエラ・ジェペス
(日)西、大野、牧田、松井 ― 嶋、中村
1次ラウンド最終戦。すでに決勝ラウンド進出を決めている侍ジャパン。先発は西勇輝だが、初回に先頭打者ホームランを浴びてしまう。4回にも2ランホームランを打たれ、4回3失点で降板。ベネズエラは元メジャーリーガーのフレディ・ガルシア。日本はこのベテランピッチャーに苦戦して、5回以降は三者凡退がつづき1点ビハインドのまま終盤を迎える。
ベネズエラの投手交代で流れが変わり、8回裏に中田翔のタイムリーで日本は逆転に成功する。だが、9回表に松井裕樹が打ち込まれ、再び逆転を許す。ここで諦めない侍ジャパンは最終回に中村晃のタイムリーで逆転サヨナラ勝ちを決めた。
1次ラウンドを全勝で終えた侍ジャパンは決勝ラウンドに進出。準決勝で、あの「東京ドームの悪夢」が待っている。