アロー。
平成25年2月25日のスポーツニッポン。
飛んで飛んで飛んで、一気に平成25年である。2010年からの3年間は特になにもなかったのである。この頃はそんなものである。
2013年のWBCまでは、侍ジャパンのメンバー決定は選考合宿の最終日に行われていた。つまり、33選手が候補選手として大会直前の選考合宿に呼ばれ、最終日に5名が落選し、最終メンバー28人が決まるのである。なかなか残酷なシステムである。
ちなみにこの合宿で落選したのは、浅尾拓也(中日D)山井大介(中日D)村田修一(読売G)大島洋平 (中日D)聖澤諒(東北楽天GE)の5人である。
それにしても「落選侍」とは酷いネーミングである。
落選した5人に「何かあったら、はせ参じてくれ」とは、図々しい山本浩二である。まともな神経なら「誰が行くか!けっ!」と唾棄するところだろうが、どうだろうか。
幸か不幸か彼らが馳せ参じる事態は起きなかった。
田中将大らの記事の下に、後に侍ジャパンのエース格となる、まだルーキーの菅野智之の記事が。こういうところに時の流れを感じたりして、読み返してはニヤリとする寂しい男。